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「重大な病気が隠れている」眼科医が指摘。ただの『疲れ目』じゃなかった…受診すべき「危険なサイン」とは?

  • 2026.3.16
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出典元;photoAC(※画像はイメージです)

毎日スマホやパソコンを使い続け、「目が疲れた」「かすんで見える」と感じていませんか? 多くの方が「スマホの見すぎだから仕方ない」と諦めたり、単なる疲れ目だと自己判断したりしがちです。

しかし、その目の不調、実は画面を見ている「時間」だけが原因ではないかもしれません。さらに怖いことに、その症状の裏には放置してはいけない重大な病気のサインが隠れていることも。

なぜ目はこんなにも疲れてしまうのか? どのような症状なら眼科に行くべきなのか? そして、現代の生活で手軽に取り入れられる対策とは? 今回は、眼科医のモイモイさんに、疲れ目に関する誤解と正しい対処法について詳しく解説していただきました。

原因は「見すぎ」だけじゃない? 疲れ目を加速させる3つの条件

---多くの方が「スマホの見すぎ」で目が疲れると思っていますが、実際のところ原因は何なのでしょうか?

モイモイさん:

「多くの方は『スマホの見すぎ』が原因だと思いがちですが、目の疲れは単純な使用時間だけで決まるのではなく、距離・乾燥・まばたきの減少という条件が重なることで強くなります。

例えば、エアコンの風が直接当たる乾燥した部屋で、画面を近い距離のまま長時間見続けるといった習慣は、思っている以上に目に厳しい環境です。近距離を見続けることで目のピント調節に関わる筋肉が休めなくなり、さらに集中によってまばたきが減ることで、目の表面も乾燥しやすくなります。

こうした状態が続くと一時的な疲れだけでなく、かすみや見えにくさが続くことにもつながります。

スマホをゼロにするのは現代では難しいですが、画面との距離を少し離す、乾燥を避けるといった工夫は、日常の中で実践しやすい対策だと思います。」

「ただの疲れ目」と放置は危険! 見逃してはいけない初期サイン

---ただの疲れ目だと思って放置してしまいがちですが、眼科を受診すべき「危険なサイン」はありますか?

モイモイさん:

「疲れ目と自己判断して放置してほしくないサインとして、物がゆがんで見える、片目だけ見えにくいといった症状があります。

こういった症状は、目の奥の網膜の中心部である黄斑の病気が隠れていることがあります。

また、急に飛蚊症が増えた、暗い所で光が走るように見える、視野の一部が欠けるような症状は、網膜に穴があく網膜裂孔や網膜剥離など緊急性の高い病気の可能性があり、早めの受診が必要です。

疲れ目やドライアイでもかすみは起こりますが、その場合は目を休めたり、まばたきしたりで見え方が改善することが多いです。見え方の変化は、痛みがなくても重大な病気の初期サインであることがあります。『疲れ目だろう』と決めつけず、特に急な変化や片目だけの症状は早めに眼科を受診していただきたいです。」

今日からできる! 眼科医おすすめの「疲れ目リセット術」

---スマホやパソコンを完全に手放すのは難しい現代ですが、日常の中でできる効果的な対策を教えてください。

モイモイさん:

「私が患者さんにもお勧めすることが多いのは、ホットアイマスクなどでまぶたを温めることです。ホットアイマスクは目の周囲のこわばりをやわらげるだけでなく、涙の成分である油の流れを改善し、ドライアイにも一定の効果が期待できます。

他にできることとして、仕事環境の改善もおすすめしています。画面を少し目線より下に置く、加湿器を近くに置く、エアコンの風が直接当たらないようにすることなどです。また、スマホやパソコン作業ではまばたきの回数自体が減りやすいため、意識してしっかりまばたきをすることも大切です。必要に応じて目薬をあわせて使うと、より効果的です。

目の疲れは『長時間使ったこと』だけでなく、『乾燥した環境で、まばたきが減ったこと』が関わっている場合も多いため、こうした基本的な対策は日常の中で取り入れやすいリセット術だと思います。」

自分の目を取り巻く「環境」を見直してみよう

目の疲れは単なる「スマホの見すぎ」ではなく、画面との距離や乾燥、まばたきの減少といった「環境」が大きく影響していることがわかりました。「長時間使っているから仕方ない」と諦める前に、まずは画面を少し離す、加湿器を置く、ホットアイマスクを取り入れるといった、今日からできる対策を試してみてはいかがでしょうか。

そして何より大切なのは、少しでも見え方に違和感を覚えたら「ただの疲れ目」と決めつけないこと。特に急な変化や片目だけの症状がある場合は、重大な病気のサインかもしれません。一生付き合っていく大切な目だからこそ、日々のケアと早めの受診を心がけたいですね。


監修者:モイモイ
眼科医・医療ライター。大学病院での診療経験をもとに、眼科領域を中心とした一般向け医療記事の執筆・監修を行う。専門性の高い内容を読者に伝わる言葉へ置き換えることを得意とし、疲れ目やドライアイなど身近な症状から、早期発見が重要な眼疾患まで幅広く発信。医学的な正確性と読者目線のわかりやすさを両立したコンテンツ制作を心がけている。