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医師「インナーが原因かも」→秋冬に気をつけたい意外な『肌トラブル』とは【医師の監修】

  • 2025.11.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋から冬にかけて、肌のカサつきやかゆみ、赤みといったトラブルを感じる人が増える季節です。冷たい空気や暖房の影響も大きいですが、意外なことに「インナー(下着や肌着)」が肌トラブルの原因のひとつになることもあると指摘されています。

この記事では、肌トラブルの基本的なメカニズムや秋冬に注意したいポイント、そして肌に触れるインナーの選び方についてわかりやすくご紹介します。

実は見落としがちな「インナー」での肌トラブル

秋冬は、主に空気の乾燥や気温の低下によって皮脂の分泌量が減り、肌の潤いが保ちにくくなることから肌トラブルが悩みの種に。さらに暖房を長時間使用することで室内の湿度が下がり、肌はますます乾燥しやすくなります。これによりバリア機能が低下し、かゆみや赤み、ひび割れなどが起こりやすいとされています。

しかし、それだけが原因ではありません。最近では、肌に直接触れる「インナー素材」や「洗濯洗剤の残留」、「肌への摩擦」なども肌トラブルの一因となる場合があります。

肌トラブルの原因としてインナーが注目されるのは、素材の種類や肌との相性が関係しているためです。たとえば、化学繊維の一部は通気性が悪く、汗を吸い取りにくいことから、肌の湿度を高めてかゆみや赤みを誘発しやすいとされています。

加えて、洗濯洗剤の成分が衣類に残ると、それが肌に触れることで刺激を感じることも指摘されています。特に秋冬は肌が乾燥し敏感になりやすいため、少しの刺激でもトラブルが起こりやすい傾向があります

こうした点から、秋冬の肌トラブル予防にはただ保湿するだけでなく、インナーや衣類の素材選びや洗濯方法にも配慮することが大切です。

自分に合った肌ケアと衣類選びで秋冬を快適に乗り切ろう

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋冬の肌トラブル対策は、まず肌の保湿や適度な加湿に取り組むことが基本ですが、インナーの選び方にも注目してみてはいかがでしょうか。以下のポイントを参考にするとよいかもしれません。

  • 天然素材(綿やシルクなど)で肌触りが柔らかく、通気性の良いインナーを選ぶ
  • 肌が敏感な場合は刺激の少ない無添加の洗剤を使い、しっかりすすぐ
  • インナーや衣類は適度なフィット感で、過度な締め付けや摩擦が起こらないものを選ぶ
  • 室内の湿度管理にも気を配り、加湿器や濡れタオルで乾燥を防ぐ

また、気になる肌トラブルの症状が続く場合は皮膚科で相談することも選択肢のひとつです。

肌の状態を知ることが秋冬を快適にするカギ

秋冬の肌トラブルは、気温や湿度の変化、生活習慣の影響が大きいものの、肌に直接触れるインナーの素材や衣類の扱いも肌調子に影響を与える可能性があります。肌の乾燥やかゆみ、赤みと上手に付き合うためには、保湿や加湿だけでなく、自分に合ったインナー選びや洗濯方法を見直すことも検討してみる必要があるでしょう。

季節の変わり目に肌の様子を観察しながら、心地よい衣類を選ぶことで、秋冬の肌トラブルを少しでも軽減できるかもしれません。日々のケアを通じて、肌の快適さを保ち、寒い季節も気持ちよく過ごしていきましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。