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『アルコール』を飲むと『太る』は本当?→医師が教える関係性と、肝臓からの“小さなSOS”とは

  • 2025.11.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

お酒を楽しむ機会は多いものの、「飲んだら太る」と言われたことはありませんか?実際にアルコールと体重の増減の関係は気になるテーマです。さらに、普段はあまり意識しない肝臓がアルコールを処理する過程で、体の中でどんな変化が起きているのか、また肝臓が教えてくれるの“小さなSOS”についても知っておくことが大切です。

この記事では、アルコールと体重のつながりを丁寧に紐解きながら、肝臓の意外な働きやその変化のサインについて医師の視点をもとにわかりやすく解説します。

アルコールを飲むことで「余分なカロリー」を摂取しやすくなる

アルコールは1gあたり約7kcalと高カロリーでありながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素をほとんど含まない「エンプティーカロリー」です。満腹感を得にくい一方で、余分なカロリーを摂取しやすくなります。

また、肝臓はアルコールの分解を優先するため脂肪の燃焼が後回しになり、中性脂肪が増えて脂肪肝のリスクが高まります。さらに、飲酒による食欲増加や睡眠の質の低下によって代謝が落ちることもあり、こうした変化が脂肪肝として表れることも。

そのため、アルコールを大量に摂取をすることで、体重が増加シてしまう可能性があるのです。

脂肪肝ってどんな状態?肝臓に脂肪がたまるってどういうこと?

脂肪肝は肝臓に脂肪が通常よりも多くたまった状態を指します。肝臓は体内で様々な役割を担っていますが、その中でも脂肪の分解や蓄積は重要な働きのひとつです。しかし過剰に脂肪がたまると、肝臓の機能が影響を受ける場合があります。

脂肪肝には大きく分けて「アルコール性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪肝」の2つのタイプがあります。アルコール性は飲酒による肝臓の負担が原因で、非アルコール性は飲酒習慣がない人にも起こり得る脂肪肝なので、お酒を飲まない人でも注意が必要です。

太らないための賢い飲み方のポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康的にお酒を楽しむためには、「量・種類・タイミング」の工夫が大切です。

  • 飲む量を減らす:1〜2杯で満足する習慣を。
  • 低糖質・低カロリーのお酒を選ぶ:焼酎やウイスキーを炭酸水で割るのがおすすめ。
  • 休肝日を設ける:週に2日は肝臓を休ませる。
  • 深夜の飲酒を控える:代謝が落ちる時間帯は脂肪が蓄積されやすい。
  • おつまみは質重視:枝豆、冷奴、焼き魚、野菜スティックなど、低脂質・高タンパクを選ぶ。

これらに加えて、「ブロッコリースプラウト」の摂取もおすすめです。スルフォラファンという成分が、アルコールの代謝をサポートし、肝臓の負担軽減に役立つ可能性があります。

肝臓の声を見逃さない

アルコールの摂取は楽しみですが、肝臓に負担をかけるリスクがあります。脂肪肝は自覚症状がほとんどないため、肝臓のSOSサインを見逃さないことが大切です。

量や種類、飲むタイミング、休肝日やおつまみの工夫で、健康的にお酒を楽しみましょう。


監修者:用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック 院長 菊池真大

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慶應義塾大学医学部卒業
東海大学医学部客員准教授
米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員
日本アルコールアディクション医学会理事
日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医
2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。

https://www.youga-naika.com/