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元警察官が激白「決まって表情が…」ストーカーが『この子はいける』と確信する“NG行動”

  • 2025.11.10
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

昨今、通勤や帰宅の途中でイヤホンをつけ、スマートフォンを見ながら歩くことは日常的な光景になりつつあります。しかし、こうした行動が犯罪者に「狙いやすい」と判断されることをご存じでしょうか。

実は、ストーカーやつきまとい被害の被害者に共通する特徴として「周囲への警戒心が見えにくい」点があるそうです。

この記事では、元警察官で防犯アドバイザーを務めるりょうせいさん(@ryosei_bouhan)に、そうした危険を避けるために知っておくべきポイントをわかりやすく教えてもらいました。

何気ない行動が狙われやすさの原因に?

りょうせいさんが警察官として生活安全課に勤務していた頃、ストーカーやつきまとい被害の被害者には、ある共通点があったそうです。それが「周囲への警戒心が見えにくい」ということ。

イヤホンをつけていると、周りの音が聞こえにくくなり、背後の足音や車の接近に気づきづらくなります。また、スマホを見て下を向いて歩くと、視野が狭くなり犯人と目が合いにくいため、「近づいても気づかれにくい」と思われてしまうそうです。

さらに、表情が無表情だと自信や警戒心が感じられず、犯罪者の目には「抵抗しなさそう」「逃げなさそう」と映ってしまうことも。

実際、被害にあった多くの人が「まさか自分が狙われるとは思わなかった」と話しているそう。犯罪者はほんの一瞬の隙も見逃さないようです。

りょうせいさんは、「意識していなくても『守りの姿勢』が外から見えるかどうかが、狙われるかどうかの分かれ目になる」と語ります。

防犯で大切なのは「警戒していることを見せる」こと

犯罪者は、相手に気づかれた瞬間に犯行をあきらめることが多いため、「自分を守る意識」が外に伝わっている人は狙われにくくなるそうです。そのため、防犯で最も大切なのは「警戒していることを相手に見せる」ことなのだそう。

夜道では、イヤホンを外すだけでなく、背筋を伸ばして歩く、時々振り返る、街灯のある側を歩くなど、周囲を意識している動作を取り入れることが大切です。また、視線を上げて歩くだけでも、相手に「気づいている」と警戒心が伝わりやすくなるそうです。

また、電車やバスではドア付近ではなく車内中央に立ち、背中を壁に向けることやスマホばかり見ないことも効果的とのこと。特に混雑時には、鏡や窓ガラスを使って後ろの様子をこっそり確認するのもおすすめだそう。

「堂々と」「気づいていますよ」というサインを出すことが最大の防犯であり、怖がるのではなく「見せる警戒」を行うのが自分を守る第一歩につながるようです。

後をつけられているかも…と感じた時の行動法

後をつけられていると感じると、誰でも焦ってしまいがちですが、りょうせいさん曰く、その時の行動が危険度を大きく左右するのだそう。

まず絶対に自宅に帰るのはやめてください。住所が知られてしまうと被害が続くおそれがあるからです。また、急に走って逃げるのも相手を刺激し、逆に危険になることがあるそうです。

正しい対処法は、「人の目がある明るく人通りの多い場所へ逃げる」こと。コンビニや飲食店、交番といった場所に入り、店員さんに「つけられている気がします」と伝えるだけでも、第三者の存在が相手を遠ざける効果があるそうです。

それでも不安が消えない場合や明らかに不審者が近くにいる場合は、ためらわずに110番通報をしましょう。場所や相手の特徴、距離を伝えれば警察が迅速に対応してくれるそう。

危険を感じたときに最も大切なのは、“自分で解決しようとしないこと”。「逃げる」「知らせる」「頼る」という3つの行動を冷静に実行することが、命を守る確実な行動のようです。

「警戒している」ことを示し、自分の安全を守ろう

日常の何気ない習慣や行動が、犯罪者に狙われやすい印象を与えてしまうことがあります。りょうせいさんによると、防犯で最も重要なのは「自分が警戒していることを相手に見せる」ことだと指摘します。

イヤホンを外し背筋を伸ばして歩く、時折振り返る、明るく人通りの多い場所を選ぶなど、周囲への意識を示す行動が自分の身を守る第一歩です。

また、もし後をつけられていると感じたら、焦らずに自宅に戻らず、周囲に人がいる安全な場所に逃げ込みましょう。店の人に助けを求めたり、警察に通報したりすることも一つの手です。自分ひとりで解決しようとせず、「逃げる」「知らせる」「頼る」の3つを冷静に行うことを心がけましょう。

日常生活の中でこれらのポイントを意識し、堂々と警戒心を示すことで、犯罪のターゲットになりにくくなります。身近な防犯意識が、自分の安全を守るカギとなることを心に留めておきましょう。


監修者:りょうせい(りょうせい 元生活安全課

元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。
現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。


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