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中古なら150万「憧れの外車が買える!」とはしゃいだ21歳の末路…見落としがちな“保険料の落とし穴”

  • 2026.3.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「中古なら手が届く価格だったのに、保険料がこんなに高いとは思わなかった」

就職したばかりの21歳のAさんは、憧れていたSUV輸入車の購入を目前にして断念することになりました。理由は車両価格ではなく、自動車保険料の高さ。中古車価格だけを見れば現実的に思えた選択でも、維持費を含めて考えると成立しないケースは少なくありません。

今回の事例は、若年層が輸入車を検討する際に見落としがちな「保険料の壁」を浮き彫りにしています。

「中古なら買える」と思った憧れの輸入車

Aさんが購入を検討していたのは、SUVタイプの輸入車でした。初年度登録から10年近く経過しており、中古車価格は150万円前後で、「憧れの輸入車でもこの価格なら手が届く」と感じたといいます。

しかし、任意保険の見積もりを取ったところ、予想外の保険料に驚きました。車両料率クラスが比較的高く、車両保険を一般条件で付帯した場合の保険料は年間で約45万円。月額にすると4万円近い負担になります。

Aさんは当初、月1万円台程度を想定していたため、この金額差に大きな衝撃を受けました。確かに、車両保険を外せば1万円台にはなります。しかし、Aさんは車両保険を外すのは不安だといい、一般条件からエコノミー型にすることにしましたが、エコノミーでも月額2万円以上。購入代金の一部はカーローンを利用する予定だったため、ローン返済額と合わせると毎月の負担は4~5万円前後になります。就職して間もないAさんにとっては決して軽い金額ではありません。

「車の値段だけ見て大丈夫だと思っていましたが、保険料までは考えていませんでした」

最終的にAさんは維持が難しいと判断し、購入を断念することになりました。

想定外の保険料になった理由

今回の保険料の高さにはいくつかの理由がありましたが、大きな要因の一つが自動車保険の新規加入です。

Aさんは独り暮らしだったため家族の契約から等級を引き継ぐことができず、6等級からのスタートになります。6等級は割引がほとんどない状態のため、保険料はどうしても高くなるのです。実家にいた頃は親が所有する車を運転しており、自動車保険について深く考えたことはありませんでした。そのため、自分名義で契約するとどの程度の保険料になるのかも分からないまま、車の購入を検討していたといいます。

さらに、Aさんは21歳と若年層であることも保険料に影響していました。事故率が高い年代とされているため、年齢条件や免許の色による保険料の差も大きくなります。

加えて、購入を検討していたSUVタイプの輸入車は車両料率クラスが比較的高く、車両保険の保険料が大きな割合を占めていました。輸入車は、部品代や修理費が高額になりやすく、車両保険料も高くなる傾向があります。これらの条件が重なった結果、保険料は年間で40万円を超え、月額では3万〜4万円近い負担となってしまったのです。

購入前に必ず確認しておきたい任意保険の保険料

Aさんのケースのように、中古車価格だけを見ると現実的に思える車でも、保険料を含めると維持が難しくなる場合があります。

特に、20代前半などの若年層では、等級が低く年齢条件の影響も大きいため、想定以上の保険料になることも珍しくありません。輸入車やスポーツモデルの場合は車両料率クラスが高いケースも多く、車両保険を付けると月数万円の負担になることもあります。

しかし、購入前に保険料を確認しておけば、今回のように直前で断念する事態は避けられた可能性があります。たとえば、同居の親族から等級を引き継いだり、2台目契約として加入できるセカンドカー割引などを利用したりすれば、保険料を抑えられることもあります。

車選びでは車両価格に目が向きがちですが、無理なく維持していくためには保険料も含めた総額で考えることが重要です。特に、若年層が輸入車を検討する場合は、購入を決める前に任意保険の見積もりを取っておきましょう。


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