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築30年の“新築同然”リフォーム戸建てを購入→3カ月後、30代夫婦が目を疑った“異様な光景”【一級建築士は見た】

  • 2026.3.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「築30年とは思えないほど室内がきれいだったので、安心して決めてしまいました」

そう語ってくれたのは、都内の中古戸建てを購入されたAさん(30代)夫妻です。

内覧の際、壁紙は真っ白に張り替えられ、フローリングも最新のものに。キッチンや浴室などの水回りも新品に入れ替えられており、まさに「新築同様」の輝きを放っていました。

ところが、入居からわずか3カ月後のことです。洗面所の床がわずかに沈むような違和感を覚え、専門家に調査を依頼しました。

そこで判明したのは、表面のきれいさからは想像もできない、深刻な土台の状況でした。

隠された「腐朽」と「シロアリ」

調査のために床下を覗くと、そこには目を疑う光景が広がっていました。

  • 土台の腐朽:浴室周辺の土台となる木材が、長年の水漏れによってボロボロに朽ちていました。
  • シロアリの被害:腐った木材を好むシロアリが侵入し、柱の内部まで食い荒らしていたのです。

驚くべきは、この物件が「リフォーム済み」として売られていた点です。

実は、販売を目的としたリフォームの中には、売れやすくするために「目に見える部分」だけを整えるケースが少なくありません。壁紙を張り替え、新しい設備を設置してしまえば、その下の構造材が傷んでいても、一見しただけでは分からなくなってしまうのです。

入居後に発生した「予期せぬ修繕費」

Aさんのケースでは、土台の入れ替えや防蟻処理が必要となり、最終的に200万円を超える修繕費用が発生することになりました。

「きれいな家を買ったはずなのに、また大きな工事が必要になるなんて…」と肩を落とすAさん。

中古物件において、構造の補修は非常にコストがかかります。表面の「化粧直し」に惑わされ、住まいの本質である「安全性」を見落としてしまうと、結果として予算を大きく上回る出費につながりかねないのです。

失敗を避けるための「見極めポイント」

後悔しない中古物件選びのために、以下の3つの視点を持つのが一つの方法です。

・「どこをリフォームしたか」を詳細に確認する
単に「リフォーム済み」という言葉で納得せず、配管の更新や床下の点検、防水処理など、目に見えない部分まで手が入っているかを確認しましょう。

・床下や小屋裏を覗いてみる
可能であれば、専門家に依頼して床下などの状況をチェックしてもらうのが安心です。湿気の有無やカビのにおいがないかを確認するだけでも、ヒントが得られることがあります。

・ホームインスペクションを検討する
購入前に第三者の専門家による診断を受けることで、構造的な欠陥や将来のリスクを事前に把握できる可能性が高まります。

住まいの価値は「見えない部分」に宿る

Aさん夫妻は大変な思いをされましたが、しっかりと補修を行ったことで、今は安心して暮らされています。

教訓は、「リフォーム済み物件こそ、その下の素顔(構造)を確認することが大切」ということです。表面のきれいさは、あくまで付加価値の一つに過ぎません。

まずは建物が健康な状態であるかを見極め、その上で理想の暮らしを描くこと。それが、中古物件選びで大誤算を防ぐための、一番の近道となるはずです。


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