ヴァレンティノのドレスを纏い、ダコタ・ジョンソンが「VOGUE WORLD」2025に来場

ファッションと映画の関係を語るとき、最初に名前が挙がるひとりがダコタ・ジョンソンだ。彼女の出演作で印象的な衣装の数々は、飾らずにエレガンスを纏うスタイルの象徴として、多くの人々にインスピレーションを与えてきた。そんな彼女が「VOGUE WORLD」2025に登場したことは、自然な流れといえるだろう。

今年で第4回を迎えた本イベントは、ハリウッドの名門パラマウント・スタジオで開催された。今回初めて、モデルと俳優たちがともに映画史の名シーンに着想を得たアイコニックなルックを披露し、まるで映画そのもののような世界観が再現された夜だった。そのフロントロウに姿を見せたのが、『Materialists』（2025）の主演女優、ダコタ・ジョンソン。彼女が選んだのは、アンバサダーを務めるヴァレンティノ（VALENTINO）の2026年春夏コレクションの一着だった。

淡いピンクのドレスは、全体に散りばめられた貝殻モチーフのビーズ刺繍が印象的で、とりわけ胸もとの繊細なデザインが視線を奪う。“マーメイドコア”の美学に通ずる彼女のスタイルは、人魚のようなロマンティックな存在感を放っていた。

スタイリングを完成させたのは、同じくヴァレンティノのピープトゥヒール。ヘアは彼女のシグネチャーでもあるダウンスタイルで、メイクは柔らかなピンクトーンで統一。繊細さと強さが共存する、ダコタ・ジョンソンらしいエレガンスを体現していた。

Text: Luz García Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.MX