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永遠のフレンチミューズ、ジェーン・バーキンが唯一残した自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』

  • 2025.10.7
『ジェーン・バーキン日記』(監訳:小柳帝)
『ジェーン・バーキン日記』(監訳:小柳帝)

本作は、彼女が11歳の寄宿学校時代から、2013年に長女ケイトを亡くすまでの約60年にわたり綴った日記を、自身の手で再構成したもの。過去の記録に加え、後年になってからの注釈や詳細なコメントが多数盛り込まれ、バーキン本人が「これまでになかったような本」と語るほどの密度と誠実さに満ちている。

描かれるのは、ステージや映画だけでは見えなかった素顔だ。自信と自己嫌悪、家族への思い、孤独や死別の悲しみ、そして病と向き合う晩年。日々の読書や映画、脚本構想、哲学的な思索までが丁寧に記されている。また社会問題への関心も深く、死刑制度への異議、戦地訪問、アウンサンスーチーや東日本大震災被災地の支援に至るまで、行動する表現者としての姿も残されている。本人による手描きのデッサンやコラージュ、実際の手記も多数掲載。セルジュと飲んだワインラベル、家族とのヴァカンス、愛犬との思い出など、私的な記録の数々が詰まっている。

装丁はバーキンの美意識を体現した、ナチュラルで瀟洒な仕上がり。生成りクロス装の表紙に紺の箔押しタイトル、同系色のスピンを2本あしらい、丁寧な手仕事の美が際立つ。2冊の書籍と特典を収める特製函には丸タック式の留め具を採用し、繰り返し開閉してもへたらない頑丈な作りとなっている。すべてが職人の手によって仕立てられた本書は、造本そのものがひとつの作品であり、所有することの喜びを味わえる一冊である。

特典として付属されるのは、老舗手帳ブランド「クオバディス」とのコラボレーションによるオリジナルノートブックと、オリジナルポストカード10枚セット。ノートブックは、本人が実際に使用していた日記帳の表紙を再現したフランス製の特別仕様。ポストカードには、バーキンや家族の日常、彼女自身のデッサンなどを収めており、兄アンドリュー・バーキンによる貴重な写真も含まれる。いずれも、この特装版のために制作された限定アイテムだ。

日々の出来事と感情を率直に綴ることで、よろこびも悲しみもまっすぐに見つめようとした、ひとりの女性の生の記録である。メディアでは決して語られなかった、彼女の真の肉声が本書の隅々にまで刻まれている。

ジェーン・バーキン日記(上巻『Munkey Diaries』、下巻『Post-scriptum』)

発売予定日/11月28日(金)

価格/19,800円(税込)

特製函封入特典/クオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」(フランス製)、封筒入り「オリジナルポストカード」10枚

URL/https://www.kawade.co.jp/janebirkin_munkeydiaries/

Text: Ai Yano

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