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【東京都渋谷区】日本人女性現代美術作家5人の展覧会!「本」にインスピレーションを受けた作品を展示

  • 2026.3.2

NMWA日本委員会は、女性アーティストを支援するワシントンD.C.の美術館「National Museum of Women in the Arts(以下、NMWA)」による展覧会「Woman to Watch 2027」に、日本人女性現代美術作家5人を推薦した。

そして、「Woman to Watch 2027」の日本での公式連動展として、3月4日(水)~29日(日)の期間、表参道ヒルズ内ギャラリー「AND COLLECTION Contemporary Art」にて、展覧会「A Book Arts Revolution」を開催する。

「Women to Watch」の公式連動展

「NMWA」は、世界中の女性美術作家を対象に、作品の展示と収集を通じた支援活動を行う美術館。その活動の一環として、世界各地のネットワークを通じて優れた女性美術作家を発掘・紹介する国際プログラム「Women to Watch(注目すべき女性たち)」を数年ごとに展開している。

NMWA日本委員会では、2023~2024年の第7回「Women to Watch」に続き、2回目となる日本での公式連動展「A Book Arts Revolution」を開催する。

「A Book Arts Revolution」終了後の4月初旬に、出展作家5名の中から日本代表として1名が選出され、2027年に米国で開催予定の第8回「Women to Watch」に参加予定だ。

なお、2027年は、NMWA開館40周年および「Women to Watch」プロジェクト20周年という重要な節目にあたる。

「A Book Arts Revolution」概要

「A Book Arts Revolution」では、5名の作家による「本」にインスピレーションを受けた作品群を展示。会場では、コンテンポラリーアートを中心に紹介され、海外有名アーティストのみならず日本の作家も応援する表参道ヒルズ内ギャラリー「AND COLLECTION Contemporary Art」で、入場は無料だ。

日本から5名の作家を推薦した、「Woman to Watch2027」コンサルティング・キュレーターで国立新美術館学芸課長の神谷幸江氏は、「『本は、私たちの内なる凍った海を砕くための斧』でなくてはならないとフランツ・カフカは記しています。美術表現を通じて彼女たちが作り出すのは、記された歴史、記録、物語を超えて、私たちの視点を新たな思索の海へと誘ってくれるものです。書き手がいて読み手がいる。人との関係を紡ぐ『本』の可能性を、彼女たちの創作が広げます。(一部抜粋)」とコメントしている。

作家紹介

入江早耶さんは、印刷物などの二次元イメージを消しゴムで消し、その消しカスを素材として立体作品を制作する独自の手法で知られ、表象と物質、記憶や日常を主題に制作を行っている。

キュレーターは、「入江の実践は本に記された内容を書き直し、再創造するプロセスでもある。拠点とする広島の記憶と重なり合いながら、消失と再生、記憶の回復という主題を内包している(一部抜粋)」と、展示作品を解説した。

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photo:Yoko Asakai[/caption]

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©Sachiko Kazama, Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production[/caption]

風間サチコさんは、「現在」に起きる現象の根源を過去に探り、未来へとつながる不穏な兆しを浮かび上がらせる視点から、黒を基調とした木版画作品を制作。漫画的あるいはナンセンスなモチーフと、鋭い彫刻刀の線、綿密なリサーチを通じて、歴史や社会の深層に潜む構造を浮かび上がらせる。

キュレーターは、「古書や雑誌のバックナンバーをリサーチすることで、歴史の中に閉じ込められた現実を彫刻刀で刻み出す。本作は東北の地を詠んだ松尾芭蕉らの句をイメージへと変容させた。(一部抜粋)」と展示作品を解説した。

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Photo:SHINTSUBO Kenshu[/caption]

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©MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery[/caption]

宮永愛子さんは、ナフタリンや塩、ガラスなど多様な素材を用い、時間の経過や気配の痕跡を主題に、存在の移ろいを詩的に可視化する作品を制作している。

キュレーターは、「『Strata』は、長年の潮汐記録を結晶のようにガラスの本に焼き付けている。月の満ち欠けと連動する潮の歴をという時間と場所の記憶を、透明な本の中に蓄積し閉じ込めた。(一部抜粋)」と展示作品を解説した。

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photo:Nobuhiro Shimura[/caption]

村上華子さんは、写真の古典技法や複製技術に着目し、視覚メディアの歴史と「見ること」の構造を探究している。

キュレーターは、「百年近く未使用の印画紙を現像し、時間が記した痕跡を浮かび上がらせたり、写真の誕生に関する書物のページをめくる音から内容を想起させたり、コンセプチュアルな方法でイメージを超えたイメージを見るものに体感させる。(一部抜粋)」と展示作品を解説した。

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Courtesy of ShugoArts, Photo by Tomi Räisänen[/caption]

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©Tomoko Yoneda, Courtesy of ShugoArts[/caption]

米田知子さんは、歴史や記憶、時間の痕跡を主題に、「記憶の宿る場所」を静謐な視点で捉える写真作品で国際的に知られている。

キュレーターは、「本作は20世紀の知識人が実際に使用していた眼鏡を介して、読む行為を再現する。彼らの眼差しが捉えたであろう文字は意味そのものを超えて、人との関係性や感情までも伝えている。(一部抜粋)」と展示作品を解説した。

現代社会を多様に映し出す、日本人女性現代美術作家5人の作品を「A Book Arts Revolution」に見に行ってみては。

■A Book Arts Revolution 会期:3月4日(水)~29日(日)11:00~20:00 会場:AND COLLECTION Contemporary Art 住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館 B2F 定休日:無休 入場料:無料

NMWA日本委員会公式HP:https://www.nmwa-japan.com

(Higuchi)

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