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「これだけはやめて」現役保育士が“切実な訴え”。子の熱が38.9度、親の職場に電話してわかったNG行動

  • 2025.11.7
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

こんにちは。幼稚園教諭、保育士として働き今年で13年目になります、現役保育士のめじです。

保育の現場では沢山の子ども達や保護者の方と関わってきました。その中で「これだけはやめてほしい…」と切実に思うことがあります。

それは、保護者の方が「自身の休みを知らせてくれない事」です。

どうして休みを伝えて欲しいのか

「休みだと言うと、なんだか預けるのが悪い気がしてしまう」「嫌な顔されるのが不安」と思っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

毎日家事や育児に追われる中で、休みの日にリフレッシュしたい、と考えるのは当然のこと。

私たち保育士もそれを理解していますし、「休みの日に預ける=悪いこと」だなんて考えていません。

子どもの様子や園の状況によって「今日は一緒に過ごしてみては」とお願いする場合もありますが、それは一部のケースです。休みの日に預けること自体は、悪いことではないのです。

高熱が出たのに迎えにきてもらえない…

では、なぜ「休み」を知らせてほしいのか。それは、いざという時にすぐ連絡が取れなくなるからです。

以前、0.1.2歳児クラスの担当をしていた時のこと。

わらべうた遊びをしている最中、2歳児の子どもがなんだか元気がない様子。

おかしいと思い検温すると、なんと38.9度の高熱。

すぐに保護者の職場へ連絡を入れましたが、返ってきたのは「今日はお休みなのでいません」という一言…。

慌てて携帯の番号を調べて携帯にかけますが、そちらもなかなか繋がりません。

そうしている間にもどんどん熱は上がり、40度近くに。

最終的には保護者の方からの折り返しがあり無事にお迎えに来てもらえましたが、本来であればもっと早く連絡をとりたかったのです。

一度で済むはずの連絡が二度手間になると、その分時間もかかってしまう。

それが子どもの様子の急変や痙攣に繋がることもあると考えると、本当に怖いことです。

実は保育士も気付いている

しかし、それでも「お休みって伝えづらい」と感じている方もいるかもしれません。

でも実は、保育士はだいたい気付いています。

「いつもよりしっかりお化粧をしている」「登園時間がいつもより遅い」「子どもの様子が違う」

そんな小さな違いから、「今日はお休みなのかな」と感じることはよくあります。

また、子どもが「今日ママお休みだから〇〇行くって言ってたよ」と話してしまうことも。

しかし、こちらが勝手に「お休みだろうな」と判断して携帯にかけることはできません。

だからこそ、保護者の方に“明確に”伝えてもらうことが大切なのです。

小さな連携が大きな“安心”に

子どもの体調は本当に予測がつきません。

朝は元気でも、昼過ぎには突然発熱したり、吐いてしまうこともあります。

そんな時、私たちは一刻でも早く保護者の方と連携を取りたいと考えています。

だからこそ、「今日は休みなので携帯にお願いします」というたった一言が大きな安心につながるのです。

それだけで、連絡がすぐに取れ、お子さんの体調にも早く対応できます。

最後に伝えたいこと

保育所はお仕事の間だけでなく、いつでもママが安心してお子さんを預けられる場所でありたいと思っています。

だからこそ、「休みの日に預けること」は何も悪いことではありません。

ただ一つだけお願いしたいのは、「休みの日は休みだと伝えてほしい」ということです。

その小さな一言が、お子さんの命と安心を守る大きな力になります。

保護者と保育士が協力し合うことで、子どもたちはより安心して園生活を送ることができます。

これからも一緒に、子どもたちの“いのちと日常”を守っていきましょう。



ライター:めじ

幼稚園、保育園と保育経験を重ね、今年で13年目に突入しました。保育の仕事の中で感じた思いや子どもたちとのやりとり、育児と仕事の両立の事など経験をもとに言葉にしています。


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