1. トップ
  2. クルマ界の“二刀流”ベルランゴ、「たった36cm」で積載量が27%も…?「5人乗り vs 7人乗り」の勝敗は

クルマ界の“二刀流”ベルランゴ、「たった36cm」で積載量が27%も…?「5人乗り vs 7人乗り」の勝敗は

  • 2026.3.7
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

WBCが開幕し、世間では再び二刀流という言葉が話題を集めています。実はクルマの世界にも、魅力的な二刀流が存在するのをご存じでしょうか。シトロエンのベルランゴは、同じ車種でありながら5人乗りのショートボディと7人乗りのロングボディから選べるという、2つの顔を持っています。

両者の長さの差は約36.5cmとわずかながら、この違いによって休日のレジャーと平日の扱いやすさが大きく変わってきます。暮らしの質を変える、その秘密を紐解いていきましょう。

ベルランゴ“ロング化”で増えるのは席じゃなく「余白」

ご家族や仲間と出かける休日は楽しみな反面、たくさんの荷物を前にしてどうやって積み込もうかと頭を悩ませた経験はないでしょうか。あるいは、たくさんの道具が積める大きなクルマに憧れつつも、自宅の駐車場や狭い道での運転を想像して二の足を踏んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。こうした日常のちょっとしたジレンマに、一つの心地よい答えを出してくれるのがシトロエンのベルランゴです。

休日のたっぷりの荷物と、平日のスムーズな駐車。この両立が難しい悩みに直面したとき、「どちらかを我慢するしかない」と諦めてしまう方も多いかもしれません。そこでベルランゴは、1台のクルマで全てを解決しようとするのではなく、あえて「ショート」と「ロング」という2つのボディを用意するアプローチをとりました。購入する際にご自身の優先したいライフスタイルに合わせて長さを選べる、というわけです。単に何人乗れるかという人数の問題ではなく、日々の暮らしにどれだけのゆとりをもたらしてくれるのかという視点から、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ベルランゴは“同一車種2ボディ”

そもそも、なぜ同じ名前のクルマでわざわざ長さが違うモデルが存在するのでしょうか。その理由は、クルマの心臓部となる中身を共通にしたまま、乗る方の用途に合わせてボディのサイズだけを選べるようにするためです。

実際にベルランゴの中身を見てみると、走りの要となる1.5Lディーゼルターボエンジンや8速オートマチックトランスミッションなどは、どちらのモデルを選んでもまったく同じものが搭載されています。基本的な骨格やエンジンが共通しているからこそ、どちらを選んでいただいてもシトロエンらしい力強い走りの良さや快適性が変わらないという安心感があります。

このように優れた走りの基本性能をしっかりと保ちつつ、ボディの長さにおいては明確な違いが設けられています。具体的には、ショートが全長4,405mm、ロングが全長4,770mmとなっており、休日の過ごし方に応じて選ぶことが可能です。中身はそのままにボディのサイズを変えるだけで日々の暮らしに寄り添ってくれるという、非常に合理的な構造を持ったクルマと言えるのではないでしょうか。

ロングの本質:増えるのは席より余白

とはいえ、普段の生活で7人も乗せる予定はないからロングは不要かもしれない、と考える方も多いかもしれません。実は、ロングボディを選ぶメリットは、単に乗車人数が増えることだけにとどまりません。

ここでぜひ注目していただきたいのは、ロングに備わっている3列目シートは脱着できるという点です。もし3列目シートを取り外して2列目を折りたためば、最大で2,693Lという非常に広大な荷室空間が出現します。これはショートボディの最大容量と比較して、約27パーセントも増える計算になります。

つまり、ロングを選ぶ本質は人をたくさん乗せるためというよりも、大きな荷物をどうやってパズルみたいに積み込もうかという悩みから解放されることにあると言えるでしょう。例えば、週末のキャンプで使う大きなテントやクーラーボックス、あるいはお子様の自転車やスポーツバッグなどを無理なく積み込めるようになります。クルマの中に大きな余白が生まれることで、休日の準備がさらに手軽でストレスのないものへと変わっていくはずです。

36.5cmが日常の心理コストになることも

これほど便利な余白をもたらしてくれるロングボディですが、一方で日々の運転では少し気をつけたいポイントも存在します。およそ36.5cm長くなることで、クルマの小回りの利きやすさを示す最小回転半径が、ショートの5.6mに対してロングは5.8mへと変化します。

このわずかな差が、日々の運転における気疲れという心理的な負担に変わる瞬間があるかもしれません。例えば、住宅街の狭い十字路を曲がる際、ショートボディなら1回でスムーズに曲がりきれたはずが、ロングボディだと少しだけ内輪差が気になり、思わず切り返しをしてしまうといった場面が想像できます。また、週末に混み合うスーパーの駐車場において、限られたスペースへ駐車する際のプレッシャーもわずかに大きくなるはずです。

大きい方が荷物も積めてお得であると一概に言えるわけではなく、普段よく通る道の広さや、運転される方のストレスの感じ方によっては、ショートの扱いやすさが生活における大正解になることも十分に考えられます。利便性の裏にある日々の気遣いにも、しっかりと目を向けることが大切です。

あなたはショート派?ロング派?

そこで、ご自身のライフスタイルにはどちらのボディが合っているのか、簡単に整理してみます。

まずショートに向いているのは、平日の買い物や習い事の送迎がメインで、都心の入り組んだ路地を走る機会が多く、普段は2列の座席があれば十分に事足りるというご家庭です。反対にロングは、週末のアウトドアなどでかさばる荷物をたくさん積む方や、たまにご親戚やご友人を乗せる機会があり、広い空間という余白で心の平和を保ちたい方に向いている傾向があります。

カタログの数値だけでは見えてこない部分も多いため、もしどちらにするか迷ってしまったときは、ディーラーの試乗車をご自宅の駐車場や、よく行くスーパーの枠に実際に入れて、クルマから降りて眺めてみることをおすすめします。

同じベルランゴというクルマであっても、選ぶボディの長さによって休日の過ごし方や平日の気分が大きく変わってきます。決してどちらかが絶対に正しいというわけではありません。ご自身の普段の生活や運転環境を具体的に思い浮かべながら、毎日の暮らしに心地よくフィットする一台を見つけてみてください。



▶︎2分で完了!日常の"モヤッとした"体験、TRILLでシェアしませんか?【投稿はこちら】

の記事をもっとみる