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「駅近タワマンに引っ越したのに…」平日の朝、30代夫妻を襲った“後悔”【一級建築士は見た】

  • 2026.3.5
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

「駅に近くて便利なはずなのに、朝の移動だけで疲れ切ってしまうんです」

そう話してくれたのは、タワーマンションに住み替えたTさん(30代)夫妻です。

内見のときは静かでスムーズでした。ところが暮らし始めてみると、平日の朝、エレベーター前で毎日のように「待ち」が発生。

時間に追われるほど、焦りやストレスを感じることが増えていったと語ります。

通勤・通学のピークが混雑を招く

タワーマンションにおいて配慮が必要なのは、朝夕のピークが一点に集中することです。

住民の生活時間が似ているほど、エレベーターは混み合います。さらに、ベビーカーを利用される方や、小さなお子さん、大きな荷物を持った方など、さまざまな状況が重なることで、乗り降りに時間がかかることもあります。

「乗れなかった…」という状況が続くと、出発が遅れ、予定していた電車を逃してしまうなど、一日のスケジュールに影響が出かねません。

便利なはずの立地が、朝の時間帯だけ「家を出るのが大変な場所」になってしまうのは、避けたい状況といえるでしょう。

点検・故障・引っ越しによる影響

さらに、普段よりも状況が変わる日があることにも注意が必要です。

・定期点検や故障
1基が止まるだけで、待ち時間が大幅に延びる可能性があります。

・引っ越しや宅配
引っ越し作業で1基が占有されたり、荷物の配達が集中する時期は業務利用が増えたりすることがあります。

これらは生活上避けられないことですが、エレベーターがスムーズに使えないだけでなく、ゴミ出しや宅配便の受け取りといった日常の動作まで、予想以上に時間が奪われてしまうケースもあるのです。

非常時に「階段」を意識する大切さ

もう一つのポイントは、災害時や停電時にエレベーターが止まる前提で考えておくことです。

地震や停電の後は、安全確認が終わるまで運転停止になることがあります。その際、移動手段は階段のみとなります。低層階であれば対応できるかもしれませんが、高層階となると状況は異なります。

水や食料を運ぶ、子どもを抱える、あるいは高齢のご家族がいる場合、階段での上り下りは非常に大きな負担となります。

普段は意識しない階段という存在が、非常時には「唯一の生活路」に変わる可能性があることを、あらかじめ想像しておくことが大切です。

納得のいく住まい選びのためのチェックポイント

エレベーターの利便性は、間取り図だけでは判断しにくいものです。検討中の方は、以下の点を確認しておくのが一つの方法です。

  • 戸数に対してエレベーターの台数が適切か
  • 低層階用・高層階用で分かれているか、乗り換えが必要な階はあるか
  • 可能であれば、平日の朝などの時間帯に周辺の様子を確認してみる
  • 非常時に階段で上り下りすることを、ご自身の家族構成にあてはめて想像してみる

利便性は「ピーク時と非常時」で決まる

タワーマンションは、普段は非常に快適な住まいですが、混み合う時間帯や非常時に特有の課題が出やすい側面もあります。

内見で見えるのは、あくまで「平常時」の姿です。暮らし始めてからの満足度を左右するのは、朝夕のピーク時や、万が一の事態にどう対応できるかという点かもしれません。

「駅近で便利」という言葉の裏側にある、実際の生活動線まで含めて検討すること。それが、理想の住まいを形にするための第一歩になるのではないでしょうか。


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