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「もう20分も待ってるんですけど!」病院に“1時間前”に来た家族からクレーム…→看護師たちが固まったワケ

  • 2025.11.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さんこんにちは!看護師×webライターのsaoriです。

社会人になると5分前行動をしろ、なんて上司や先輩から言われたことはありませんか?

時間を守ることはとても大切だけど、行き過ぎる行動は双方にとっても辛いこと。

今回は、そんな時間に関連したお話を紹介したいと思います。

入院中のAさん

私の勤務する病棟で、Aさんという60代男性の患者さんがいました。

状態的に安定してきたので、主治医のB先生から「ぼちぼち退院できるから、現時点での状態をご家族さんに説明したい。明日午前中は外来だけど、午後からは空いているから14時に病院に来てって電話してくれる?」と指示がありました。

Aさんの受け持ちをしていた私は、早速Aさんのご家族さんである長男さんに電話で報告。

「先生から伝言で明日の14時に病状説明をしたい。だからその時間に来てほしい」とお伝えし、「わかりました。14時ですね」と返事をいただき、了承してもらいました。

翌日、お昼休憩からあがると…

翌日も勤務だった私。

11:30から1時間お昼休憩をいただき、12:30に病棟へ戻り詰所で仕事をしていました。

13:00過ぎ、「すいません」と面会証をぶら下げた人に声をかけられました。

「どうしました?」と返答すると「14時から先生のお話があるって聞いて来ました。Aの家族のものです」と返答がありました。

なんと、予定時刻の1時間前に到着されたのです。

1時間も前に来るなんて予想外!

予想外の到着でしたが、私は「14時からの病状説明のAさんのご家族様ですね。昨日電話させていただいたものです。B先生ですがまだ外来中なので、14時になるまでしばらくお待ちいただけますか」と説明しました。

それに対し、「わかりました」とお返事がありました。

スタッフ間で「1時間も前に来たのは初めてだね、来てもらっても待つしかないから申し訳ないね」なんて話をしていました。

その20分後、ご家族からまさかの発言が

詰所で記録をしたり、電話対応をしていると、再びAさんのご家族様が詰所へ。

すると「来てからもう20分も経ってるんですけど。いつになったら先生来るんですか」とクレームを言われたのです。

その場にいたスタッフ全員が内心「いやいや約束の時間は14時…1時間も早く来てそれは違うでしょ…」と思っていましたが、再度「病状説明の約束の時間は14時です。来られたのは1時間前なので、医者にも予定があります。現にB先生はまだ外来中なので14時まで待ってもらう必要があります」と冷静に対応しました。

するとご家族様からは「わかりました。14時まで病室で待っておきます」と返答が。

考えられることを加味して事前に説明しておくことが大事

私たちのように、病棟で働いているものとしては医者の予定(午前中は外来など)を把握していて当たり前ですが、ご家族様や患者さんからすると分からないもの。

こう言った病状説明の日時を取り付ける時には、「早く来てもらっても待っていただくことがある」「時間通りに来てもらって大丈夫」など説明しておくことが大事だと感じた出来事でした。



ライター:saori

2011年に正看護師を取得し、急性期病院と施設内訪問看護を経験。現在は子どもに関わる仕事に従事中。看護師×webライターとして活動している。「言葉で人を救いたい!」と心に響くような発信を意識している。3人の子どもを育てながら働くパワフルママ。


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