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「お祝いしたい気持ちはわかるけど…」元ウエディングプランナーが語る、『実は困る』ゲストの行動とは

  • 2025.11.1
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出典:photoAC(写真はイメージです)

みなさんこんにちは、元ウエディングプランナーのyukimaruです。

結婚式は一生に一度のおめでたい日。

上司、親族、友人など、日頃からお世話になっている大切な人達を招待して、感謝の気持ちを伝える場でもあります。

ゲストのみなさんも、新郎新婦を心からお祝いしたいという想いで参列されているのですが、正直なところ、ゲストの皆様の善意とは裏腹に、私たちプランナーが「ああ、これは少しだけ困ったな…」と内心頭を悩ませてしまう瞬間があるのです。

今回は、ゲストとして参加する場合に「実はやめてほしい行動」を現場目線で3つ紹介していきます!

NG1:お祝いしたい気持ちはわかる!でも時間は有限です…

結婚式、披露宴は、平均的に3時間前後です。

このおめでたい日は、参列者の方々も、ヘアメイクやドレス、着物など、めいっぱいのおしゃれをして、結婚式を盛り上げてくれます!

ゲストの方々も、新郎新婦のお祝いをしたい!と思い、それぞれ余興や歌など催しを考えて、披露してくれるのですが…。

もちろん、余興は披露宴が盛り上がり、新郎新婦も喜ぶので非常に良いことですし、ありがたいです!

しかし、だいたい5分~10分以内でお願いしたい!それがプランナーの本音です。

理由は3つ!

  • 披露宴の時間が押し、新郎新婦が考えている他の演出などに影響が出る
  • 長いと会場が盛り下がることがある
  • お料理が進まない

余興の時間は、余興に参加している方々のお料理がストップします。

そして、他の方々も見なければいけないと思い、箸を止め、食べたくても食べられない雰囲気になってしまうのです。

余興に時間がかかればかかるほど、新郎新婦は時間を気にし始め、ゲストもざわざわし、披露宴の温度感が下がってしまいます。

NG2:「綺麗な姿を見たい!」でも新婦は「まだ見られたくない」

これは、新婦友人と親戚の女性の方々へ特にお願いしたいことです。

結婚式や披露宴前、新婦の綺麗なドレス姿を一目見たい!ということで「控室はどこですか?」と聞かれます。

会いにいって祝福の言葉をかけたいという想いだけなのでしょうが、現場のスタッフが困るだけでなく、なによりも新婦様が望んでいないのです!しかし、新婦様も断れない…ここで、スタッフが上手にお断りしていることもあるくらい。

新婦様としては、事前に姿を見られたくない、結婚式や披露宴の登場で初めて見てほしい!という気持ちです。

スタッフとしては、そこに時間を取られると、他のゲストの待ち時間が増えたり、結婚式のスタートが遅れてしまうという時間管理面で困ります。

お願いだから、縁起良く、時間通りにスタートをしたい!と心から願い、現場のスタッフは奮闘しています。

NG3:新郎新婦席の“滞在時間”に注意

披露宴中、新郎新婦席に行って、お酌やお話、写真撮影などしますよね。

新郎新婦も喜びますし、ぜひ近づいてお話してください!とは現場のスタッフも思っているため、写真撮影のお手伝いも進んで行います。

しかし、お一組あたりの滞在時間が長くなると、プランナーとしては少し気にし始めてしまうのです。

時間的にどうのこうのではなく、他のゲストも写真撮影を待っていること、そして何よりプランナーとしては、ご両親からお二人の姿が見られなくなる…という思いもあるのです。

披露宴中、ご両親はあいさつ回りや、周囲への気遣いで、2人をゆっくり見る時間やお話する時間がありません。少しでもお二人の姿を見ていただきたい!という思いがあります。

とはいえ、そこまでの配慮はなかなか難しいと思いますので、せめて他のゲストが写真を撮影する時間、お話する時間が行き渡りますよう、配慮していただくと嬉しいです。

誰もが気持ちよく迎えられる日にするために

大事な親族、友人の結婚式を彩るため、おしゃれに気を使っていただき、そして、場を盛り上げていただき、ゲストの皆さんは新郎新婦様にとってなくてはならない存在です。

特別なマナーなどはさておき、新郎新婦や他のゲストの方々への思いやりや配慮の気持ちを持っていただくと、誰もが気持ちよく迎えられるハレノヒになるでしょう。

もし、これから結婚式に参列される時のために、頭の片隅に置いていただけると幸いです。



ライター:yukimaru

ウエディングプランナー10年、ウエディング上場会社の支配人を5年経験し、年間100組以上の結婚式を担当してきました。私にとっては毎週の結婚式、でも、新郎新婦にとってのウエディングプランナーはひとり。一期一会の出会いを大切に、結婚式が終わった新郎新婦の人生も応援し続けています。


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