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「11月、サロンパス最大30%値上げ」10月最終日、家計のプロが“あえて買いだめしない商品”

  • 2025.10.31
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

11月から、サロンパスをはじめとする日用品や医薬品が最大30%値上げされる。家計への打撃が心配される中、「10月のうちに買いだめを」と考える人も多いだろう。しかし、やみくもな買いだめは逆効果になることも。金融・家計の専門家である柴田充輝氏に、上手な買いだめのコツを聞いた。

買うべき商品、焦らなくていい商品の見分け方

柴田氏は「値上げ前の購入は、『値上げ率』『使用期限』『代替可能性』で判断すべき」と話す。

買いだめすべきは、①値上げ率が高い、②使用期限が1年以上あり確実に使い切れる、③代替品が少ない、④常温保管できて品質が劣化しにくい商品だ。「サロンパスなどの外用薬は未開封で2〜3年もつため、1年分程度の買いだめは合理的」という。

一方、焦らなくていいのは、値上げ率が低い商品、使用期限が短い商品、代替品が豊富な商品。「ジェネリック医薬品やプライベートブランドの湿布薬など、安い代替品への切り替えも検討してほしい」

計画的に買う3つのポイント

まず使用期限と保管場所の確認が必須。無計画な買いだめは過剰在庫を招く。

次にお得なタイミングを狙う。「ポイント還元率が高い日や割引日は買いだめに向いている」が、「頻繁に特売する店舗なら、焦る必要はない。近所の店舗の特売情報も見て判断を」と柴田氏。

ティッシュやトイレットペーパーには「ローリングストック法」が有効だ。「常に1ヶ月分の在庫を保ち、特売日に1ヶ月分を追加購入して古いものから使う。急な品薄や値上げに対応でき、過剰在庫も防げる」。特売日には2〜3ヶ月分程度に抑えるのがコツだ。ふるさと納税やネット通販のまとめ買い割引も使いたい。

代替品と生活習慣の見直しも

「サロンパスの代わりに温熱パッドなど繰り返し使える商品への切り替えも選択肢。軽い疲労には温タオルやストレッチで対応するなど、医薬品に頼らない健康管理も長い目で見れば節約になる」

日用品も同じだ。「ティッシュの代わりに洗えるハンカチを使う、トイレットペーパーの使用量を減らすなど、小さな工夫の積み重ねが効く」

最後に柴田氏は「買いだめの際は『本当に必要か』という視点が大切。『何となく使いそう』という曖昧な理由で買う前に、冷静に考えてほしい」と話す。

値上げが続く今こそ、計画的な買いだめと生活の見直しで家計を守りたい。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1200記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。