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【有村架純】インタビュー「人は一人では生きられない。必ず誰かがいて、自分の存在価値を確かめることができると思う」

  • 2025.9.19

出演している映画『ブラック・ショーマン』が2025年9月12日公開した俳優・有村架純さんが、InRed10月号へ登場。今回演じた役を通して有村さん自身が感じたこと、そして作中で描かれる“真実”や“正義”というテーマについてお伺いしました。

PROFILE
ありむら・かすみ/1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。映画『花束みたいな恋をした』で第45回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞を受賞。直近の出演作に、大河ドラマ「どうする家康」、ドラマ「海のはじまり」、Netflixドラマ「さよならのつづき」、映画『花まんま』などがある。

大人になるほど見えないものばかり。そこを見つめる作業を忘れずに

役を通して落とし込まれたのは、コミュニケーションの価値。

「踏み込みすぎても迷惑になることがあるし、踏み込まなければ気づけないこともある。何が正解かは分からないけれど、それでも人と関わることを“恐れないこと”が大事なんだと思います。人は一人では生きられない。必ず誰かがいて、自分の存在価値を確かめることができると思うんです。自分だけの物差しで判断してしまうのは、すごく危険な気がするんです。独りよがりになってしまうから」

コミュニケーションにおいては、私は“他責にしない”ことをすごく大切にしています

映画の中で描かれる“真実”や“正義”というテーマは、決して他人事ではない。

「さまざまな人生があって、その中で培われた価値観がある。もし、譲れないものがあるのなら、相手を説得できるだけの準備と説明が必要だと思います。言いたいことだけを言いっぱなしにするのは無責任だから。なぜそう思うのかを、相手にちゃんと伝えられるようにしておくことが大事だと思います。

配慮をしていても、傷つけてしまうときもあるから、そのときはまず謝れる自分でいたいですね。言い訳より先に謝罪を。ただ相手が『もう聞きたくない』となったら、弁解はしません。それ以上は自己満足になってしまうから。たとえ嫌われたり、関係が切れたりしても、『自分が悪かった』と受け止めます。コミュニケーションにおいては、私は“他責にしない”ことをすごく大切にしています。

子供の頃は目に映るものがすべてだったけれど、大人になるほど、価値観や感情、その人の背景といった目には見えないものが増えていくし、複雑になっていく。だからこそ、その見えない部分を“見つめる”作業を疎かにしたくないなと改めて思いました。ただ、見つめすぎて疲れてしまう人もいると思うので、それは人それぞれのバランスをとりながら、同時に自分がどんなタイプかを知ることも大事ですよね。

この作品を観た方が、自分ってどうだったかな、人にどう向き合っていたかな? 人や物事への向き合い方を振り返るきっかけになったら嬉しいです」


映画『ブラック・ショーマン』

元中学校教師の父親を殺された真世(有村架純)が、卓越したマジックの技と人間観察力を誇る元手品師の叔父・神尾武史(福山雅治)と共に事件の真相を追う。2025年9月12日より、全国東宝系にてロードショー。

©2025映画『ブラック・ショーマン』製作委員会

Model=Kasumi Arimura Photograph=Bungo Tsuchiya 〈TRON〉
Styling=Noriko Sugimoto 〈WHITNY〉 Hair & Make-up=Izumi Omagari
Text=Hazuki Nagamine

※InRed2025年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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