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乃木坂46“先輩・後輩”コンビW主演!「原作の雰囲気」「クセになる」初回放送に相次ぐ反響『ふたりエスケープ』

  • 2025.10.10

乃木坂46の岩本蓮加と冨里奈央がダブル主演を務めるドラマ『ふたりエスケープ』の第1話が、10月4日にテレビ大阪他にて放送された。本作は、田口囁一による漫画『ふたりエスケープ』の実写化作品。可愛いが取り柄の無職の先輩と、〆切に追われる漫画家の後輩、そんなふたりが繰り広げる現実逃避コメディとなっている。

初回の放送後に「ゆるいドラマ最高」「クセになる」「原作の雰囲気も壊してない」など、視聴者の反響を呼んでいる。この記事では、第1話の見どころを解説していく。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

携帯をポストに投函

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岩本蓮加 (C)SANKEI

“無職のプロ”である先輩(岩本蓮加)と限界漫画家の後輩(冨里奈央)は、2人で暮らしている。ある日、仕事が全く進まず頭を抱えていた後輩は先輩に、現実逃避に付き合ってほしいと頼み込む。すると先輩は、「プロの現実逃避見せてあげる」と言い放ち、後輩からスマホを取り上げて、実家宛にポストに投函してしまう。

担当編集からの鬼電から解放され、自由を手にした後輩だったが、今度は〆切ギリギリまでどう時間をつぶすかで頭を悩ませ始める。その様子を見た先輩は「時間つぶすことに真剣になれよ」と言い、後輩を深夜のドライブに連れ出す。後輩は、ラーメン屋に違いないと先輩の狙いを予想するが、辿り着いたのは意外な場所だった。

夜中の行き先不明なドライブ

先輩は、黙って木更津方面まで車を走らせた。行き先を知らされていない後輩は「1時間でこんなところまで来れるんですね」と一言。そんな後輩を横目に到着したのは、『としまや』という弁当屋だった。唐揚げやハンバーグ弁当など、可愛げよりカロリー優先な“茶色い弁当”に、空腹な後輩は大喜び。先輩お気に入りの「チャーシュー弁当」略して“チャー弁”を2人で買い、海が見える広場で並んで食べることに。満足げな後輩は「先輩と一緒なら無人島の2人暮らしでも楽しくやれそうです」と、笑顔で言うのだった。

“真剣に時間を潰そう”と言う先輩に連れられて出かけた、深夜のドライブ。後輩は、目的のための行動ではなく、流れに身を任せることの心地よさを感じたのだ。

すっかり満腹になった2人は車内に戻ってひと休みする。後輩の推しである声優のラジオを聴いていると、偶然にも後輩が送った質問が読み上げられる。さらには、放送100回を記念して電話で質問に回答すると言う。予想だにしない展開に興奮する後輩だったが、電話はそのころ、ポストに入れられていたのだった。

日常の中のささやかな現実逃避

先輩と後輩の日常を描く、独特なゆるさが印象的な本ドラマ。なんてことのない日々の中で、誰にでもできそうな“現実逃避”が心の平穏を保つために大切な鍵になることを示してくれる。

趣味を仕事にできた後輩だが、自分が一体何を求めているのかが、わからなくなったと嘆いていた。そんな彼女に先輩は、目を閉じて自分の声に耳を澄ますように言う。すると、お腹が鳴り、後輩は自分が空腹だったことに気づく。

コミカルなやり取りではあるが、自分に向き合うということは、実は“シンプルでいい”と示しているようだ。空腹のまま、弁当屋さんまで1時間かけて車を走らせ、ただ広がる真っ暗な夜の海を目の前にして食べる。そんな、ささやかで静かな時間こそ、忙しなく毎日に追われる今を生きる人々に必要な“エスケープ”なのだ。

第2話は、10月11日深夜放送。次回は2人のどんな日常が描かれるのか、楽しみに待ちたい。


テレビ大阪『ふたりエスケープ』毎週土曜深夜0時55分〜
ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand