1. トップ
  2. 新婦「本当のママにも見てほしかった」→元プランナーと新郎の“サプライズ”を決行 その後、実母が送った「忘れられない一言」

新婦「本当のママにも見てほしかった」→元プランナーと新郎の“サプライズ”を決行 その後、実母が送った「忘れられない一言」

  • 2025.11.29
undefined
出典:photoAC(写真はイメージです)

こんにちは、元ウエディングプランナーのyukimaruです。

プランナーは結婚式当日を素敵な一日にするために、新郎新婦様と綿密な打ち合わせを約半年かけて行います。
半年もあれば、心も通い合い、プランナーとしても情が移るため、目の前のカップルを幸せにしたいという思いにまで至るのです。

今回は、新婦様がぽろっと漏らした一言をきっかけに、居ても立ってもいられず多くの人を巻き込み、前撮りの日にプチ結婚式を執り行った、サプライズエピソードをご紹介します。

打ち合わせで判明した、新婦家の家庭事情

プランナーと新郎新婦は、長い方で1年以上、短い方でも数か月は打ち合わせを重ねます。

そのため、プライベートな情報はもちろんのこと、生きてきた過程や趣味、思考、家族のことなどが話題になり、結婚式の提案に繋がることもあるのです。

今回ご紹介する新郎新婦は、年齢が若かったのもあり、私は、2人の喧嘩の仲裁をしたり、仕事の相談に乗ったりということもありました。

比較的、新婦さんが、私を姉のように慕ってくれているような印象です。

席次表の打ち合わせをしている時、新婦さんが父親と母親と苗字が違うことに気付きました。

普段ならナイーブなことなので、かなり慎重に伺うのですが、この時は新婦さんも明るく「父と母は私が高校生の頃離婚して、姉とお母さんが出ていき、私は父と残って、のちに今のお母さんと出会って再婚して、新しいお母さんの姓になった」と話してくれたのです。

ある打ち合わせの時、新郎さんがお仕事で来られないとのことで、新婦さんだけが来館されました。

新婦手紙の話をしている際にポツリ。

「本当のママにも見てほしかったんだけどな…まあ、いつか結婚の報告だけでもできればいいな!」

「知ってしまったからには」心残りを残してほしくない一心で

実のお母様を呼べない理由は、ご両親の離婚が複雑で、その後は連絡を取りづらくなってしまったこと、そして、結婚式にお呼びすると今のお母様を悲しませてしまうかもしれない、とのことでした。

波風を立てるのはよくないと思い、私はそのお話を聞いたまま胸にしまいましたが、どうしても心に引っかかっていました。

数日後、意を決して、この内容を新郎にお電話で話すと、新郎も同じことを考え、気にはなっていたけど、どうしようもないなとあきらめていたとのことでした。

新婦さんは、今のお父様お母様にもすごく感謝されており、新婦の手紙ももちろん、今のご両親宛てに書くと言っていました。

ご家族皆様の気持ちを考えても、これ以上余計なことはしないほうが良いと思った時、名案が閃きました!

1週間後、お二人は前撮りをすることになっています。

そのタイミングはふたりだけなので、そこに実のお母様に見に来てもらえないだろうか…

早速、新郎さんに相談すると、なんと新婦さんのお姉さんのアルバイト先をご存じで、「自分が話してみる」と言ってくださいました。

そして新郎さんからは「このことは新婦に内緒で進めたい、もしダメになれば悲しませるし、うまくいけばサプライズになる」と言われ、私も秘密裏で計画を進めます。

事はうまく運び、お母様とお姉さんも来てくださることに!

前撮り当日のビッグサプライズ

当日、お母様とお姉さんが先に来館。

礼服に近い装いで来ていただき、チャペルへ案内、おふたりともすでに目に涙を溜められ、手には花束を持たれていました。

一方、前撮り撮影が会場で進められており、とても楽しく和やかな雰囲気です。

チャペルの準備が整ったので、私は新郎新婦を呼びに行き「最後はウエディングドレス姿でチャペルで撮影しましょう!」と声をかけます。

そして、2人をチャペル扉前に案内、扉の前で新婦の手を握り「最高のひと時を...」と言葉をかけ、思い切り扉を開けました。

バージンロードの先に、2人の女性を見つけた新婦は、はじめもちろん気づかずに、ただ見ていました。

数秒、数十秒、新婦は言葉を失い、泣き崩れ座り込んでしまいました。

その様子に、ママさんも、お姉さんも新郎も涙、そして私も…。

「おめでとう…ごめんね…おめでとう」とママさんは言葉を絞り出し、新婦を抱きしめていました。

少し時間をおいて、それぞれで写真撮影もたくさん行い、晴れて新婦の願いを叶えることができました。

「これから先の灯明となった」の一言が忘れられない!

前撮り終了後、新婦に今までの秘密裏の行動を話し、新郎と私と3人で笑い泣きをもう一度しました。

これで、結婚式当日も、今のお父様、お母様に思い切り感謝を伝えられるだろうと私も安堵しました。

後日、招待したお母様からお手紙が届きました。

そこには感謝の言葉と、私にとって今でも忘れられない一言が添えられていました。

「これから私が人生で生きていく灯明となる一日でした。人生の先に光が見えました。ありがとうございます」

一つの提案、たった数時間で、人生の未来に光を灯すことができたなんて、プランナー冥利に尽きる!と心から嬉しく思ったことを、今でも昨日のことのように思い出します。

プランナーは結婚式を作っているのではなく、人生の1ページを作らせていただいている…そう感じた一日でした。


ライター:yukimaru
大学卒業後、フリーターを経てウェディング上場大手の会社に入社。ウエディングプランナーを10年経験し、その後、支配人を5年、エリアマネージャーとして全国の店舗の管理する活動。現在は、Webライターとして活動。ウエディングプランナーから培った「人を想う気持ち」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】