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「一気に25円も上がった」ガソリン“値上げ”で悲鳴続出…燃費20km車を襲うリアルな負担は【プロ試算】

  • 2026.3.13
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

2025年末の暫定税率廃止によって一度は下がったガソリン価格。しかし、2026年3月現在は再び急上昇の気配を見せており、一部のガソリンスタンドではすでに25円以上もガソリン価格が上昇しています。これほど短期間で大幅な値上げとなれば、毎月のやりくりにどれほど響くのか、家計への影響を不安に感じている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、同じ値上げでも、その影響がすべての家庭で一律に大きくなるとは限りません。車の使い方や月間走行距離、さらに愛車の燃費性能によって、負担額には意外と大きな差が生まれます。

本記事では、ガソリン価格が1Lあたり25円上がったと仮定し、月間走行距離と燃費の違いによって家計の負担がどの程度変わるのかを試算しました。通勤中心の家庭と、休日メインで使う家庭という2つのケースから、実際の影響をわかりやすく見ていきます。

再び迫るガソリン高の足音。ニュースの裏にある「家計ごとの違い」とは

連日のように報じられるガソリン価格急騰のニュースに、不安を感じている方も多いでしょう。2025年末の暫定税率廃止によって一度は価格が下がったものの、ここに来て再び大きく値上がりし、SNSでも「一気に25円も上がった」「30円以上高くなっている」といった驚きの声が上がっています。車を日常的に使う家庭にとって、燃料代の高騰は家計を直接圧迫する深刻な問題になりかねません。

ただ、本当に大切なのは、ニュースで報じられる平均価格や値上げ幅に振り回されることではなく、自分の家庭にとって実際にいくら負担が増えるのかを把握することではないでしょうか。毎月の走行距離や給油量、そして車の燃費によって、家計への影響は大きく変わります。

漠然と不安を抱えるよりも、まずは自分のライフスタイルに当てはめて具体的な負担額をイメージすることが、現実的な対策につながるはずです。そこでまずは、「平日はあまり車に乗らない」という休日メインの家庭から見ていきましょう。一見すると影響は小さそうですが、実際にはどうなのでしょうか。

主に休日のドライブや旅行で使う家庭への影響は?

まずは、主に休日のドライブや家族旅行などで車を使う家庭を想定してみます。平日は公共交通機関で通勤し、週末のまとめ買いや月に数回のお出かけで車を使うようなケースです。

月に500km走る家庭を例に、ガソリン価格が1Lあたり25円上昇したケースで試算すると、以下のようになります。

燃費20km/Lの車にお乗りの場合(ハイブリッドを想定) 
月の使用量:500km ÷ 20km/L = 25L
月の追加負担:25L × 25円 = 625円
年の追加負担:625円 × 12ヶ月 = 7,500円

燃費10km/Lの車にお乗りの場合(ガソリン車を想定) 
月の使用量:500km ÷ 10km/L = 50L
月の追加負担:50L × 25円 = 1,250円
年の追加負担:1,250円 × 12ヶ月 = 15,000円

月単位で見ると、数百円から千円台の違いにとどまるため、「普段あまり乗らないから影響は小さい」と感じる方もいるかもしれません。しかし、年単位で見ると約7千円から1.5万円の負担増になります。気づかないうちにじわじわと家計に響いてくるため、油断は禁物です。

休日メインの使い方であっても、影響はそれなりに大きいことがわかります。では、毎日のようにしっかり車を使う家庭では、負担はどこまで増えるのでしょうか。

通勤や日常使いでしっかり走る家庭への影響は?

次に、毎日の通勤や買い物、家族の送迎などで車をしっかり使う家庭を見ていきます。この場合は給油回数も増えるため、休日メインの家庭よりさらに影響が大きくなりそうです。

ここでは、月に1000km走る家庭を例に、同じくガソリン価格が1Lあたり25円上昇したケースで試算してみます。

  • 燃費20km/Lの車にお乗りの場合(ハイブリッドを想定) 
    月の使用量:1000km ÷ 20km/L = 50L
    月の追加負担:50L × 25円 = 1,250円
    年の追加負担:1,250円 × 12ヶ月 = 15,000円

  • 燃費10km/Lの車にお乗りの場合(ガソリン車を想定) 
    月の使用量:1000km ÷ 10km/L = 100L
    月の追加負担:100L × 25円 = 2,500円
    年の追加負担:2,500円 × 12ヶ月 = 30,000円

同じように月1000km走る家庭でも、燃費の違いだけで年間15,000円もの差が生まれる計算です。さらに、休日メインの家庭と比べると、負担の重さの違いはよりはっきり見えてきます。給油のたびには数千円の差に見えても、それが積み重なることで年単位では家計にかなり大きな影響を与える可能性があります。

こうした試算を踏まえると、急な値上げにどう向き合うべきかも見えてきます。

ニュースの平均価格より、自分の使い方を見つめ直そう

今回の2つの試算から見えてくるのは、ガソリン価格の高騰がすべての家庭に同じように影響するわけではない、ということです。同じ25円の値上げでも、車の使い方や燃費によって、年間の負担額には7,500円から30,000円まで大きな差が生まれる可能性があります。

このように年間で数万円の負担増になると聞くと、「家計を守るために、今すぐ燃費の良いハイブリッド車に乗り換えたほうがいいのだろうか」と焦りを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、必ずしもすぐに買い替えることが、すべてのご家庭にとっての正解とは限りません。

たとえば、休日中心にお乗りのご家庭であれば、数年間の燃料代の差額よりも、車の買い替えにかかる費用のほうが高くついてしまう可能性もあります。大きな出費を伴う買い替えを検討する前に、まずは急発進を控えるなどのエコドライブを心がけたり、タイヤの空気圧を適正に保ったりといった日々の工夫のほうが、手軽で効果的な対策になることも少なくありません。

ガソリン急騰のニュースを見たときは、全国平均の価格や大幅な値上げ幅に驚くだけでなく、まずはご自身の使い方ならどうなるかを落ち着いて計算してみてはいかがでしょうか。ニュースの数字を家計への影響額に翻訳することで、ご家庭に合った対策が見えてきやすくなり、無駄な不安を減らすことができるはずです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。

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