1. トップ
  2. トヨタハイラックスを購入した40代男性→想定外の“駐車場難民”と化すも…思わず「ニヤけてしまった」ワケ

トヨタハイラックスを購入した40代男性→想定外の“駐車場難民”と化すも…思わず「ニヤけてしまった」ワケ

  • 2026.3.12
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

2021年にキャンプの相棒としてトヨタのハイラックスを購入した40代男性。圧倒的な走破性に惚れ込んだものの、日常では大きすぎるがゆえの駐車問題やディーゼル特有の思わぬトラブルなど、生活圏での想定外に直面したそうです。

心が折れそうになりながらも彼が愛車を手放さない理由と、購入前に確認しておくべき大切なポイントについて伺いました。

遠い駐車場から歩いてきた彼が語る矛盾

先日、40代男性のAさんと待ち合わせをした日のことです。約束の場所に現れた彼は、目的地から少し離れた駐車場にわざわざ車を停めて、歩いてきたと話してくれました。

なぜ近くに停めないのかと尋ねてみると、どうやらそう簡単な話ではないようです。彼の愛車であるハイラックスは非常に大きいため、街中の便利な駐車場には停められないことが多く、確実に入る少し遠くの駐車場をあえて選ぶしかないとのことでした。

普通なら不便で嫌になってしまいそうですが、本人は全く気にする様子がありません。それどころか、用事を済ませて遠くに停めた自分の車へと歩いて戻る道すがら、ギア感のある巨大なシルエットが見えた瞬間に、心の中で「やっぱ俺の車、かっこいいな」とついニヤけてしまうのだといいます。物理的な不便さを抱えながらも、遠くから愛車を眺める時間を楽しんでいる彼の様子から、この車が持つ不思議な魅力が見えてきました。

無敵の相棒を手に入れた高揚感

そもそもAさんがハイラックスを購入したのは、本格的なキャンプを楽しむためでした。北国の自然の中へ出かけるにあたり、どんな悪路でも走破できる頼もしさを求めていたそうです。

数ある候補の中からこの車を選んだ決め手は、圧倒的な存在感を放つ見た目と、ピックアップトラック特有の形状でした。泥だらけになったテントやアウトドアギアであっても、汚れを気にせず荷台へラフに積めるという点に深く惚れ込んだといいます。

この車さえあればどこへでも行けるというワクワク感とともに、憧れの車を手に入れた当時の彼は、自分のライフスタイルにぴったりの無敵の相棒を見つけたと、非常に高い自己肯定感と満足感に包まれていたそうです。

街中で突きつけられた生活圏の壁

しかし、その無双状態のような高揚感は、日常使いの中で早くも試練を迎えることになります。広大な自然の中では頼もしい巨体も、街中では途端に大きな壁となって立ちはだかりました。

全長が約5.3mもあるため、一般的なコインパーキングでは枠内に収まらないことが多く、物理的に駐車できないことが頻発したそうです。

購入当時は、街に出るたびにまた停められないかもしれないと冷や汗をかき、予定が狂ってしまう焦りを感じていたといいます。駐車場に停められずにバックする際、後続車からの冷たい視線を浴びたときのいたたまれなさは、想像以上に辛い経験だったとAさんは振り返ります。

さらに、運良く停められたからといって安心できるわけではないのが、この車の難しいところです。ある日、Aさんは駐車場の角にあたる入隅のスペースになんとか車を停めました。

用事を済ませて戻ってくると、枠内にはきちんと収めているものの、車体が長いため通路のスペースが狭くなってしまっていたのです。その結果、他のドライバーが切り返しをするのにひどく苦労している場面に出くわしてしまったそうです。

ルール通りに停めること自体はできても、結果的に周囲へ迷惑をかけてしまったと気づいた瞬間、申し訳なさからどっと冷や汗が出たといいます。車のサイズが大きいため街中での使い勝手の不便さは購入当初から覚悟はしていましたが、周囲に気を使わせてしまう事態は、まさに想定外の出来事でした。

マイナス15度の雪道で襲いかかった恐怖

このように日常の冷や汗を乗り越えてきたAさんですが、冬のキャンプでさらなる試練に見舞われます。

体感でマイナス15度くらいまで冷え込んだ極寒の環境下でのことです。キャンプから帰ろうとエンジンをかけた際、突然メーターパネルに見慣れないエラー表示が点灯しました。

見知らぬ雪道で車が動かなくなるかもしれないという状況に、彼は凍りつくような恐怖と心細さを感じたそうです。後から調べてわかったことですが、これはディーゼル車に欠かせないアドブルーという尿素水が、激しい寒さによって凍結してしまったことが原因でした。

この恐ろしい経験を教訓として、Aさんは冬場における新たな自分ルールを設けました。それは、万が一の事態に備える応急処置として、専用容器に入れた500mlの予備をその都度持参するというものです。

もし再びエラー表示が出たとしても、溶けている予備の液をすぐに入れればよいという、自分なりの対策ができたことで、冬のドライブに対する不安は大きく軽減されました。

極限状態での恐怖を乗り越え、慣れてしまえば十分に対応できるとわかった現在では、ハイラックスの冬道に対する力強さを心から頼もしく感じているそうです。不便や恐怖を味わってもなお、これからもずっと乗り続けるつもりだと力強く語ってくれました。

サイズ確認は数字ではなく生活圏で

今回Aさんからお話を伺って見えてきたのは、不便さを補って余りあるほどの深いハイラックスへの愛情でした。日々の生活で気を使う場面は確かに多く、普通なら心が折れてしまいそうな出来事ばかりかもしれません。それでも彼にとっては、荷台を自由に使える気楽さや、唯一無二のかっこよさから得られる満足感が、すべての苦労を吹き飛ばしてしまうようです。

とはいえ、誰もがAさんのように不便さを愛着でカバーできるとは限りません。だからこそ、これから憧れの大型車を購入しようと検討している方にとって、彼が直面したこのリアルなエピソードは大きな参考になるのではないでしょうか。

購入前に確認すべきことは、カタログに載っている全長という数字だけではありません。自分がよく行くスーパーの駐車場や街の道幅など、ご自身の生活圏における環境に置き換えて想像してみることが、後悔しない車選びの大切なポイントとなるはずです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


▶︎2分で完了!日常の"モヤッとした"体験、TRILLでシェアしませんか?【投稿はこちら】

の記事をもっとみる