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バス停に普通車が駐車→やむを得ず横で停めるも…10年前、元運転士が絶句した、迷惑ドライバーの“理不尽発言”

  • 2025.11.22
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

バス停の前に「ちょっとだけ駐車」したことはありませんか?バス停への駐車は乗客や他車への安全配慮のためでもあります。

「少しくらい…」の駐車は、バスの運転士泣かせです。

今回は、10年ほど前に送迎バスの運転士をしていたときの「迷惑駐車トラブル」を紹介します。車を運転する以上、交通マナーを守った行動を心掛けたいものです。

バス停に駐車されると停められない

送迎バスにはさまざまな利用方法があり、不特定多数が乗車するバスでは、クレームが多岐に渡ります。

少しでもバス停から離れて乗降しているところを見かけると、「その場所でバスが停まる」と勘違いして待ち、バスに乗れなかったというクレームも珍しくありません。

だからこそ、送迎バスでは「バス停での乗降」を徹底しているケースが多くあります。

しかし、ある日指定のバス停に2台の駐車車両があり、バス停の切り込みに入れないことがありました。バス停の前後は歩道に柵があり、乗降はできません。交通量の少ない時間だったため、私は止む無く駐車車両にかぶせるよう、二重駐車の状態で乗降扉を開きました。 

高齢者の乗車や前扉からバスの行き先を尋ねる方もいて、すぐに発車できません。とはいえ、停車時間は1分ほどです。

やっと出発できると思いきや、何やら外から大きな声が聞こえました。

「バスが邪魔だ」とまさかの逆切れ

ふと横を見てみると、駐車車両に戻ってきたドライバーが前扉の前で怒鳴っています。何かあったのかと乗降扉を開けると、飛んできた言葉は「バスが邪魔だ!車が出せない!」でした。

どうやら、二重駐車の状態でバスが止まっていたため、自分の車が出せなくなったと、ドライバーは焦ったようです。しかし、実際の停車時間は1分ほどで、そのまま停車するわけではありません。まだ複数のバス停を経由する運行ルートです。

怒鳴るドライバーは、そんなことはお構いなしに車内へと足を踏み入れ、さらに語気を強めてきます。 

「バス停に駐車されては危険だし、乗降されるお客様が困ります」と伝えたところ、ドライバーはさらに激高してしまいました。

「駐車していたことと、バスが邪魔で自分が車を出せないことは別問題」との言い分に、呆れを通り越して言葉を失ったことを、今でも覚えています。

バスの運転士はトラブル時こそ試練のとき

運行に支障を及ぼすため、理不尽な逆切れに我慢しつつ謝罪し、駐車車両のドライバーには降車してもらいました。怒りが思考の9割を占めましたが、プロドライバーとしての平常心が大切です。

乗降扉を閉め、バスを出発させる際、乗車中のお客様に恐怖を感じさせてしまったことをお詫びしました。

幸いにも、状況を把握していた乗客が多く、運行終了後もトラブルに対するクレームはなかったようです。

不安や怒りといった精神状態は、バスの運転において、ときとして取り返しのつかない事故やトラブルに発展しかねません。トラブル時こそ一呼吸置き、平常心を取り戻さなければなりません。

乗客の命を守り、他車への配慮を徹底することこそ、無事故につながると、私は常日頃から念頭に置いていました。

安全上の理由があるからこそ、バス停前は駐車禁止

バス停前が駐車禁止とされているのは、バス利用者や、停車中のバスが原因となる他車の事故を防ぐためです。しかし、バス停に駐車車両があると、安全な運行が妨げられてしまいます。

一方で、「ちょっとだけ」と駐車する気持ちを持つ一般ドライバーが多いことも確かです。

この出来事は、路上駐車がどれだけ迷惑をかけるかを、改めて認識したきっかけとなりました。マイカーを運転する今も、公共ルールを守り安全運転を心がけて、無事故を継続しています。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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