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『なぜか説明が伝わらない人』はやっているかもしれない…“NGな話し方”とは?【プロが解説】

  • 2025.9.23
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「説明したのに、なぜか相手にうまく伝わらない…」そんな悩みを持つ人は少なくありません。会話や報告、プレゼンで意見がすんなり通らなかったり、誤解を生んでしまうこともあります。伝える側は自分の話し方に自信を持っていても、相手の理解が追いつかない原因は案外話し方の細かいクセにあることも。

今回は無意識にやりがちな“NGな話し方”について詳しく解説します。

「つまり」「要するに」だけではない!伝わらない人がやりがちな話し方の特徴

説明が伝わらない方には、意外な共通点があります。よく指摘されるのが抽象的すぎる話や、一度に情報を詰め込みすぎること。場合によっては逆効果な話し方が存在します。

例えば、一見伝わりそうに見えて逆効果になる話し方があります。
「前置きが長くて要点がぼやける」「専門用語を多用する」「論点があちこちに飛ぶ」などです。こうした話し方は聞き手の注意力を奪い、結局何を伝えたいのか迷子にさせてしまいます。

また、「つまり」「要するに」という言葉自体は便利なまとめツールですが、これらに頼りすぎると要約が不十分になることも。逆に「それで?」「だから何?」という印象を与え、結果的に説明のインパクトが落ちてしまいます。

具体例で見る“やりがちなNG話し方”と改善ポイント

例えば、職場での説明を想像してください。プロジェクトの概要を説明する場面を想像してください。
業界トレンドから予算の難しさ、メンバーのスキル状況、さらには個人的な感想まで、多角的に話し出してしまうことがあります。しかし、これが聞き手にとっては「話が散らかっている」と感じる原因になります。結論が遠く、結局何を望んでいるのかが伝わらないのです。

改善のヒントは「話の構造化」。つまり、あらかじめ伝えたいポイントを絞ってシンプルに展開し、話の節目でまとめを入れること。さらに、必要に応じて具体例や数字を交えながら話すことで「リアル感」や「説得力」が増します。もちろん「つまり」「要するに」を使うのも良いですが、それらに頼る前に「話の筋」をクリアにし、聞き手が迷わないよう工夫することが大切です。

聞き手に届く話し方を身につけて、説明上手を目指そう!

説明がなかなか伝わらないのは、話し手の伝え方に少しだけ工夫が必要なサイン。NG話し方に気づき、まずは話のシンプル化と論理的な進行を意識してみましょう。専門的な内容はわかりやすく噛み砕き、情報過多は避け、聞き手が理解しやすいペースで話すことも重要です。

「つまり」「要するに」に頼り過ぎることなく、話したい内容を段階的に整理し、聞き手の立場を想像しながら話すこと。これが伝わる説明の第一歩です。今日からできるちょっとした話し方の変化が、相手の理解度や信頼感をグッと高めてくれますよ。


監修者:あゆ実社労士事務所

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人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。