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『なぜか退職者が出にくい職場』の上司は言っている…“本当に響く言葉”とは?【プロが監修】

  • 2025.9.22
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「無理しないで」「いつでも相談して」職場で上司からこう言われた経験ありませんか?一見、心配りのある優しい言葉ですが、なぜか退職者が出にくい職場の上司は、もっと違った“本当に響く言葉”を使っているんです。この記事では、実は見落としがちな上司の一言が、社員の気持ちに深く届き、職場の定着率に影響を与えている理由をプロの視点で探っていきます。

「無理しないで」「相談して」だけじゃ足りない? 

職場でよく耳にする「無理しないで」や「いつでも相談してね」という上司の声かけ。しかし、これらの言葉は一見優しいものの、社員の本音には届きにくいことも多いのです。なぜなら、どちらも抽象的・一般的で、個々の社員の状況や気持ちに即した具体的な支援の意図が感じられにくいからです。

例えば、「無理しないで」と言われたとき、頑張っている本人は「無理しない=手を抜け」という意味よりも、「自分は十分に頑張れていない」と感じてしまうことがあります。一方「いつでも相談してね」は、一見優しい言葉です。しかし、「忙しい上司に迷惑をかけたくない」と感じる人もいます。その結果、相談のハードルが高くなり「口先だけ」と思われがちです。

こうした言葉の限界を超えるには、具体的で相手の状況に寄り添うコミュニケーションが不可欠です。では、本当に響く上司の言葉とはどのようなものでしょうか?これには、社員一人ひとりへの細やかな観察と、信頼関係の構築が大きく関わっています

離職率が低い職場の上司が大切にしていること

退職者が少ない職場の上司は、「無理しないで」や「相談してね」以外に、社員の"個性"や"努力"を具体的に認め、励ます言葉をかけています。例えば「○○さんの○○なところが、このプロジェクトにとって大きな力になっているよ」というように、社員の特徴や貢献を明確に伝えているのです。

この言葉は単なるほめ言葉ではなく、社員の自己肯定感を高め、職場における自分の居場所を実感させる効果があります。心理学的にも、自分を認めてもらえている感覚が安心感とモチベーションにつながることは多くの研究で示されています。

また、本当に響く言葉には、問題が起きてからではなく、日頃のコミュニケーションの中で積み重ねられる信頼関係が欠かせません。具体的な言葉を選び、相手の良いところを見つけて伝え続けることが、離職を防ぐ最善の一手となっています。

さらに、単に言葉をかけるだけでなく、「今の仕事の調子はどう?」「困っていることがあれば小さなことでも教えてね」と日常的に気にかける姿勢も大切です。「いつでも相談して」という言葉に“行動”を伴わせることが大切です。それが「本当に相談しやすい環境」づくりにつながります。

心に響く言葉で思いを伝える

「無理しないで」「いつでも相談して」という言葉は決して悪くありません。ただ、それだけに頼らず、社員一人ひとりの個性や努力を具体的に認め、その人らしさを尊重した言葉かけが大切ということです。これがある職場は、自然と信頼が生まれ、社員が安心して長く働ける環境となります。

つまり、上司の言葉が本当に響くためには、受け手の気持ちに寄り添い「あなたのことを見ている」というメッセージが伝わることが不可欠です。これが退職を思いとどまらせ、職場全体の雰囲気やモチベーションにも良い影響を及ぼすでしょう。


監修者:あゆ実社労士事務所

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人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。