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『なぜか言葉が響かない上司』は言っている…「任せたよ」でも「頑張って」でもない、“伝わらないNGフレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.9.23
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「任せたよ」「頑張ってね」などの言葉は、一見、部下を励ましたり支援する気持ちが伝わるように思えますよね。でも、なぜか部下に響かないという声も多く聞かれます。実は、その根本的な原因は「伝わっていない言葉の使い方」にあります。上司と部下のコミュニケーションがうまくいかない背景には、言葉の表層だけを捉えた“NGフレーズ”の存在が影響していることが多いんです。

今回は、単なる「任せた」や「頑張って」以上に、部下の心に響かない“NGフレーズ”を深掘りしていきます。

なぜ「任せたよ」でも「頑張って」でも伝わらないのか?

多くの上司が無意識のうちに使ってしまう「任せたよ」「頑張って」は、表面上は部下に任せる意思や応援の気持ちを示しています。しかし実態としては、「丸投げ感」を感じさせたり、「具体的な期待や助言がない」と受け取られてしまうことがあります。エドワード・デシの自己決定理論でも部下が仕事でモチベーションを得るためには、指示や期待の明確さ、本人の成長を実感できるフィードバックが不可欠だとされています。

例えば、ただ「任せたよ」と言われるだけでは戸惑いやすいのです。

「何をどう進めればいいのか」「上司は本当に見守ってくれているのか」と疑問が生じやすくなります。また、「頑張って」と声をかけられると、一方的に精神論を押し付けられているように感じ、結果として部下のプレッシャーが増してしまう側面もあります。

つまり、こうした定番フレーズは本来の励ましや信頼の意図が伝わりにくく、逆に部下の心が離れてしまう“落とし穴”になっているわけです。

見過ごされがちな「伝わらないNGフレーズ」とは? その本質と効果的なコミュニケーションとの違い

専門家によると、もっとも伝わりにくいのは「とりあえず感」が漂う曖昧な言葉です。
例えば「よろしく頼むね」「頑張ってね」「期待してるよ」などがその典型です。

具体的には、こうした言葉は「何をどうすればいいのか」「上司はどうサポートしてくれるのか」という具体的な期待や行動指針が欠落しています。その結果、部下は「自分に求められていること」が曖昧になり、仕事の質や意欲が低下する恐れがあります

対照的に、効果的なコミュニケーションとしては、例えば「○○のポイントはここだから、まずはここまで進めてみて。進捗は次回のミーティングで一緒に確認しよう」といった具体的な期待やフォローアップの約束を含む言葉が推奨されます。

さらに、部下の個性や状況を踏まえたパーソナルな声かけも重要。たとえば「あなたの経験がこの部分で生きそうだから、ここはぜひあなたに任せたい」といった個別の期待表明は、本人の自己肯定感を高める効果が報告されています。

上司の言葉が響くためには“具体的で温かい伝え方”を心がけよう

部下に響かない上司がついつい使いがちな「任せたよ」「頑張って」などのフレーズは、一見肯定的でも本質的な意図や期待が伝わらず、“伝わらないNGフレーズ”になりがちです。専門家が示すポイントは、曖昧な指示や精神論ではなく「具体的な期待の伝達」と「フォローアップ」の約束を通じて、信頼関係を築くことにあります。

つまり、上司は言葉だけでなく「どう伝えるか」にも注意を払う必要があるのです。今日からぜひ、「○○のポイントはここ」「進捗を一緒に確認しよう」など具体的な言葉を増やし、部下が自分の仕事の意味や役割を明確に理解できるコミュニケーションを心掛けましょう。そうすることで、「頑張って」という表面的な応援ではなく、本当に部下の心に届く「言葉の力」を実感できるはずです。


監修者:あゆ実社労士事務所

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人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。