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【佐藤勝利(timelesz)】「小学生のときに変なコントを一作書きました!」主演舞台『ブロードウェイ・バウンド』【インタビュー】

  • 2025.8.19

2021年、初のストレートプレイ&単独主演舞台『ブライトン・ビーチ回顧録』に挑んだ佐藤勝利さん。B・B三部作の完結編である『ブロードウェイ・バウンド』で、4年ぶりに成長したユージンを演じます! 舞台への思いをはじめtimeleszでの絆、家族とのエピソードと、たっぷりお話ししてもらいました♡

――今回の作品『ブロードウェイ・バウンド』が決まったときの気持ちを教えてください。
 
「4年前に舞台『ブライトン・ビーチ回顧録』をやらせてもらったときに、三部作であることの意識はしていました。正直、そのときは初のストレートプレイをやりきることで精一杯ではあったんですけれど、(父親役の)神保悟志さんからも“この作品をライフワークにしたら?”とおっしゃっていただいたりして。いつか“三部作の他の作品も、一緒のチームでやれたらな”と思っていました。そうは言っても実現するのはなかなか難しいし、“できたらいいよね”とはキャストの皆さんともお話ししていたんです。ずっと夢ではあったんですけどそれが叶って、そして今日みたいに取材ができていて、うれしいですね」
――勝利さん自身はいろいろな活動をされていますが、前作に比べて俳優としても成長したなと思う点はどこでしょう?
「『ブライトン・ビーチ回顧録』もそうですけど、『モンスター・コールズ』などもやらせてもらって、一つ一つの作品で得た経験はたくさんありますが、いろいろな劇場のサイズでの舞台を経験させてもらったことは大きいです。『モンスター・コールズ』では山内圭哉さんからもいろんなご指導をもらいました。僕は表現しちゃうというか、やっぱり“一番奥の席まで届けなきゃ!”みたいなことが強かったんです。わりと大きいステージから経験させてもらっているからか、“遠くまで届けなきゃいけない”みたいなことが少しネックになることもあるんだ、という気づきがまずあって。でも、そういうことではなくて“そこにいればいいんだから”、“表現ではなくて、存在をしていなさい”と山内さんに言ってもらって。それは学びというより、肝に銘じるようになりました。自分がレベルアップしたという話ではないんですけど、自分が求めるところにたどり着くために、意識するようになりましたね」
――作品は「家族の絆と夢」というテーマで描かれています。最近絆を感じた出来事はありますか?
「絆……そうですね。僕、8人組になったんですね(笑)。新しい体制になってのライブツアーに出ているんですけど、初日から8人が揃う公演があったわけじゃなくて。仕事の都合でメンバーが出られない日があったなか、福岡で初めて全員揃っての公演をしたときに(橋本)将生が泣いちゃって……。初日では泣いてないというか、すごい感動はしてたけど涙はこぼれてはいないんですよ、8人揃ったときに泣いていて。2月からの新体制でまだ半年くらいだけど、他のみんなも揃ったときの喜びを噛みしめていたり……。これから思い出はもっとたくさんできると思うけど、改めてグループの絆を実感しました」
――そのとき、勝利さんは泣かなかったんですか?
「将生からは“勝利くんが泣きそうだったのを見て泣いたんですよ”って言われたんですけど……(笑)。もちろん感動したけど、涙は見せていないです。“始まったばっかりだけど、なにか繋がっているものがあるんだな”と思いましたね」
 ――では、現在の夢はありますか?
 
「夢かぁ……、結構叶ってることが多いから、あんまり今はないかもしれないですね。グループでの目標が夢にはなることもあると思うんですけど、今のグループの状態がある種、夢が叶った最中でもあると思うので、噛みしめているのかもしれません。グループを続けることは簡単なことじゃないし、普通じゃないし、当たり前のことでもないので。それを続けることが、今の僕の中では大きいですね」
――初めて舞台を観るファンの方に、舞台の楽しみ方を教えるとしたら?
「“舞台って敷居が高いんじゃないか?”と、一歩踏み出すのって難しいジャンルだとは思うんですけど、演劇自体は肩肘張って準備するとか、お客さんが準備することは一個もありません。準備するのはこちら側なので(笑)、構えないで純粋に楽しんでもらえたらうれしいです。今回の作品は特にコメディ感もあるから、徐々に客席もほぐれたらいいなと思います。笑って感情を揺らすというか、観ながら自然と心を動かしてもらって、ただただ楽しんでもらえたらなって」
――勝利さん自身は、舞台を観るときはどういう楽しみ方をしていますか?
「僕は基本的にあんまり前情報を入れたくなくて。観ながら“こういうのを伝えたいんだな”とか、“こういう背景があるんだな”とかを自分で考えるタイプです。相関図が複雑な、特に歴史ものとか、そもそも関係性を知っている前提で物語が進む作品以外は前情報は見ないですね。自分で探したいというか、“さっき言ってたことがここに繋がるんだ!”とか、気づきながら観たいんです」

――前作では14歳だったユージンが今回23歳になります。ユージンに変化があったところ、変わっていないなと感じたところを教えてください。
 
「前作の14歳の役は子供ならではのコメディ感、スピード感やフレッシュさ、動きのコミカルさとかで押し切れた……というか、その生き生きとした様子が舞台上で求められていました。そこから今回はもっと言葉というか、普通の会話なんだけど、スピード感だけでは勝負できない笑いが起きるようにできたらな、と本読みをしていて思いましたね。キャストの皆さんも基本的に一緒のチームで、特に兄役の(入野)自由くんとの掛け合いが多いんです。4年ぶりですけど、なんだかずっと家族で話している雰囲気にすぐ戻れたような感覚もあったし、そこはあんまり心配ないかなと感じましたね」
 ――ユージンはコメディ作家として“面白いものを書きたい”という気持ちがありますが、勝利さんが共感する部分はありますか?
 
「書けたらいいなとは思いますね。僕はコントユニット(グラタングミ/佐藤勝利〈プロデューサー〉・蓮見翔〈脚本〉・橋本和明〈演出〉3人のコントユニット)を作って、今は書ける人が周りにいる環境ですけど、ちっちゃい頃からお笑い好きで、小学生のときに変なコントは書いているんです、その一作だけなんですよ(笑)。 書ける人のことをリスペクトしていますし憧れではあります。だからこそ、簡単なことじゃないんですけど“少しは書けるようになったらな”というのはありますね」
 ――”面白いエンターテインメントを作る”という部分ではどうですか?
 
「ニール・サイモンは偉人すぎるんですが……(笑)。ユージンは“本当に自分で書けるんだろうか”、“これ面白いのかな”とちょっと臆病なところがまだあって。でもお兄ちゃんであるスタンリーはもっと楽観的で、やっぱりそういう存在って大事だなって思います。僕自身も臆病なとこもあるので、そんな部分は共感しますけどね、背中を押されないとやらない感じとか。周りにスタンリーみたいな人が欲しいです(笑)」
 ――今回、演出家・小山さんとの印象的なエピソードは?
 
「前回も言っていたと思いますが、小山さんの演出には“こうしてください”という指示がないに近くて。“これ、どっちですかね?”とか聞くんですけど、“どっちもいいよね”と、ユージンとユージンを演じる僕の心がどう動くかということを大事にしてくださるんです。初めてのストレートプレイの演出が小山さんですごく良かったなっていうのは思います。周りの方からあとから聞いたところによると、演じる側がその場でどう思うかを優先する、というのは海外の演出家さんにわりと多いみたいで。同時に、演じる楽しさも教わったことは印象的でしたね」
 ――共演者のみなさんとは?
 
「前回上演時、公演はできていたものの食事とかはまだ控える時期だったこともあって、一度も行っていないんです。ここだけの話なんですけど、自由くんとは“距離を保てるから、自転車ならいいだろ”って言って、ふたりで京都を自転車で回った思い出はあります。道に迷ったらお互いのせいにしあったりして走って、ミュージカルの歌とか一緒に歌いながら(笑)。それは思い出だし、すごく楽しかったです。神保さんとも話しましたけど、今回はご飯も行けるし、打ち上げもできるし、稽古中も顔を見て話せるし。オフの部分でもご一緒できるっていうのは初めてだなって。今回、公演で京都は行かないですけど、みんなで自転車に乗るかもしれません(笑)」
 ――前回は戦前の話で、今回はそこから9年。戦後にして家族やユージンの変化をどう思いますか?
 
「僕にとって戦争は想像することしかできないですけど、2部作目にあたる『ビロクシー・ブルース』は映画も舞台も見ています。ニール・サイモンがどうやってその時代を生き抜いてきたのかは学んでいるつもりです。自分も友人も戦地に行って、戻ってきて戦争は終わってるわけですけど、必死で生きなきゃいけないということには変わりはないと思います」

――前作をきっかけに、毎年ストレートプレイを舞台で続けていますが、“演劇の目覚め”というか“魅力にハマッた”ようなことはあったんですか?
 
「もともとストレートプレイをやりたくて、その気持ちが伝わって形にしていただいたこともあって、そこから演劇にハマッたというよりも、もともと好きだった部分が大きいです。改めて知った演劇の楽しさや魅力はいっぱいありますし、緊張感も好きですね」
 ――前作演じた思春期の少年役は”恥を捨てる”的な気持ちもあったんですか?
 
「演劇に関わらず、さらけ出すとか表現するということは、受け入れられるのか、喜んでもらえるのかと、恥や照れというより怖いものではあると思います。僕は“笑ってもらうことがすべて”という感覚だったので、『ブライトン・ビーチ回顧録』という作品として、どうやったら面白くなるかな、ということの方が大きかったです」
 ――本来の“アイドル佐藤勝利”は絶対に発さないであろうセリフもありました。
 
「演劇だもん、そうなるとみんなそうでしょ(笑)。ギャップは大きかったのかもしれないですけどね、僕は変わってないです」
 ――改めて家族について思うことはありますか?
 
「今回の作品では両親の関係性がだいぶ変わるというか、雲行きが怪しくなるんですよ。自分も両親を見てきましたけど大変ですね。……いろんなことがあって夫婦なんだと思うし、夫婦って大変なんだなって思いました(笑)」
 ――勝利さん自身は、大人になってご家族との関係は?
 
「初日の会見まで取っておこうと思っていたんですけど……聞かれることもあるかなと思ってやっぱり取っておかないんですけど……(笑)。 兄がニューヨークにいるんですよ。(実際の)ブライトン・ビーチに行ったとのことで、姪っ子の人生初ビーチがブライトン・ビーチになったんです(笑)。兄も舞台の続編があることを知っていたので“ブライトン・ビーチに行ったよ”って写真を送ってくれて、“舞台頑張って”ということだと思うんですけど……、初ビーチがブライトン・ビーチって(笑)‼ 勝手にそこまできれいではないビーチを想像していたんですが、結構綺麗で。作中は冬でビーチ近くの寒い環境を描いてますけど、夏は気持ちよかっただろうし楽しかったんだろうな、とか、当時はもっと綺麗だったんだろうな、ということを、今のブライトン・ビーチを知る姪っ子から教わりましたね(笑)」
 ――どんなお返事をしましたか?
 
「姪っ子はまだ話せはしないから、兄とやりとりをして“海、きれいなんだ”とかいろいろ返しました。……これ、初日の会見で言おうかなと思ってたんで、太文字とかで……(笑)! いや、言いたくてこらえなかったんですけど」
 ――会見内容はそうやって考えているんですね!
 
「(笑いながら)まあちょこちょこは……。どこかで言えたらなって思ったぐらいですけど。会見でまた大体同じことを、同じ熱量で言ってるかもしれないです。“これまだ言ってないんですけど”って。そのときは同じように書いてもらえれば(笑)」
 ――座長として、どう盛り上げていこうと考えていますか?
 
「座長制度ってなんだか日本的ですよね。座長というよりも“主役”の方がイメージとしやすいというか。現場が楽しく、稽古も楽しく、いろんな人に“いい場所だな”と思ってもらえるように心がけるだけ。キャストの皆さんのなかでも僕が一番後輩ですし、“主役をやらせてもらっている”というスタンスだと思ってもらった方がわかりやすいかな」
 ――前作は演じることで精一杯ということでしたが、今作や舞台への向き合い方に変化はありますか?
 
「演劇を毎年やれたらなというのは、当時も今でも思っています。“一作品目より台本の読み方上手くなったんですよ”って、清々しく言えたらかっこいいですけどね。僕が言えてたらある種おしまいかもしれないですけど……。(取材時点では)2幕目はまだやれてないので、もうちょっとしたら“読むの上手くなった!”って、思うかもしれないですけど(笑)」
 ――それを初日の会見でぜひ……!
 
「いや、映像に残すのは恥ずかしいです。さすがに調子乗ってるし、そんなの小さいよ(笑)」
 ――成長した同じ役を演じることも、面白さがありそうですね。
 
「“この家族の会話をそのままに家にお客さんを呼んだら、それがもうコントになる”というユージンのセリフがあるんですけど、子供自体の勢いではなく、お兄ちゃん、おじいちゃんとか家族の会話を通して、面白さを伝える部分は頑張らなきゃいけないと思っています。『ブライトン・ビーチ回顧録』を演じていた頃は、深夜まで“この言い方は面白いのか?”とか考えていたりしたんですけど、今回も眠れない日々が続くかも……(笑)。でもたくさん経験もしてきたので、今回はしっかり寝て準備したいと思います!」

【PROFILE】
佐藤勝利(さとう・しょうり)_1996年10月31日生まれ、東京都出身。「timelesz」のメンバー。21年に『ブライトン・ビーチ回顧録』で舞台単独初主演を務めると、以降毎年舞台に出演するなど映画、ドラマのみならず多方面で活躍している。2024年、コント好きが高じて佐藤勝利(プロデューサー)・蓮見翔(脚本)・橋本和明(演出)3人のコントユニット「グラタングミ」を結成。取材中は飲んでいたコーヒーカップに書かれた一文につっこみを入れる姿に「グラタングミ」感じました!

PARCO PRODUCE 2025
『ブロードウェイ・バウンド』

第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージン(佐藤勝利)と兄のスタンリー(入野自由)。二人は、結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。ある日、スタンリーがラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。両親のいさかいが聞こえてくる家で、徹夜で台本を書き上げた二人。いよいよそのコントがラジオで放送される日がやって来た……。

【東京公演】2025年9月4日(木)~28日(日)
会場:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)

【大阪公演】2025年10月2日(木)~13日(月祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

出演:佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 小島聖 浅野和之

photography_KENTARO KAMBE
styling_KYU[Yolken]
hair & make-up_JUNKO FUKUDA[Nestation]

mini編集部

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