『老後も家計が崩れない人』は早くからやめていた…３つの“契約”とは？【FPが解説】

2025.8.22

老後の生活で家計が崩れない人は、実は若いうちに“無駄な契約”をきっぱりやめていることをご存じでしょうか？給料が増えてくると、ついあれこれ契約を増やしがちですが、その積み重ねが老後の負担になることも少なくありません。この記事では、老後の家計をしっかり守る人たちが早くからやめた「3つの無駄な契約」について分かりやすく解説します。お金のムダ遣いを減らし、安心して長く暮らしたい方は必見です。

実は見落としがち？老後の家計を苦しめる3つの無駄な契約

老後も家計が安定している人に共通しているのが、若い頃から必要性をよく吟味し、「無駄な契約」を早めに見極めていることです。

まず、代表的なのは保険の重複加入です。生命保険や医療保険は必要なものではありますが、同じ保障内容で複数契約していると、無駄な支出がかさみます。また、いつまでも更新し続けている携帯電話のプランや不要なサブスクリプション契約も見逃せません。次に、利用頻度の低いスポーツジムや趣味の会員権など、続けられなくなった契約をそのままにしていることも多くたとえ月に数千円の出費でも年間を通すと家計を圧迫しています。

これらの契約は月々の支出に少しずつ影響するため、“気付かぬうちに”積み重なり、老後の生活費を圧迫してしまうのです。老後資金を貯めるには、自分にとって必要性の薄い契約の見直しが不可欠で、契約内容の把握と不要なものは早めに解約する意識が重要です。

契約見直しの具体例と背景、長期的な視点が効果を生むワケ

具体的にどのように契約の見直しを進めていくのか、ポイントを押さえておきましょう。

まず、保険については、インターネット保険や比較サイトが多くあり、自分に本当に必要な保障や受取額を再検討しやすくなっています。「終身保険」と「定期保険」を複数契約している場合など、保障内容が重複している恐れもあるため、1度必要な保障と不要な保障を見直すことが大きな節約につながります。また、契約時は独身だったが結婚したなど、ライフプランの変化にあわせて保険を定期的に見直すことも大切です。

また、携帯電話やサブスクリプション（動画配信、音楽サービス、アプリ課金など）は、月々数百円でも年間に換算すると見逃せない金額に。特に１ヶ月だけ無料！などの謳い文句で加入し、そのまま知らないうちに月額費を払っている場合なども少なくありません。

さらに、ジムや習い事の会員権なども、長期間利用していないなら解約を検討した方が賢明です。生活の変化に伴い契約を定期的に見直す習慣が、無理のない資産形成に役立つのです。

まとめ：未来の家計を守るために「無駄な契約」は今すぐ見直そう！

老後の家計が崩れない人が実践しているのは、早めに“無駄な契約”をやめること。保険の重複加入、使わないサブスクリプション、そして必要性の薄い月額契約などを見つけて整理することがカギです。これらは小さな節約に見えて、長期間続けることで大きな差になります。家計の健全さは未来の安心の土台。定期的に契約内容を振り返り、本当に必要なものに絞っていくだけで、老後の生活にゆとりをもたらすはずです。

未来の自分のために今から無駄を減らし、安定した家計づくりを始めてみませんか？

監修者：有限会社バード商会代表取締役鳥谷威（https://financialplanertk2021.com/）

得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP（R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。