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『気づいたら残高ゼロの人』には“ある共通点”があった…お金が貯まる人はやらない“クレカの使い方”とは?【FPが解説】

  • 2025.8.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

気づいたら銀行口座の残高がゼロという経験、心当たりがある人もいるかもしれません。クレジットカードは、現金を使わずに決済でき、ポイントが還元されるので、上手に活用すれば、家計の強い味方になります。一方で、使い方を間違えると「いつの間にか残高ゼロ」ということにも。実は、お金が貯まる人が決して行わない、共通の使い方があるのです。今回は、その真実と賢いクレジットカードの活用方法に迫ります。

多角的に見る「気づいたら残高ゼロ」とクレカの関係

クレジットカードは「後払い」が基本です。便利な反面、使いすぎた場合、引き落とし日が来るまでに支払いの実感が薄れがちで、つい使いすぎてしまう人も多いのが現状です。

このようなケースには、さまざまな共通点があります。まず挙げられるのが「計画性の欠如」です。お金が貯まる人は、毎月の予算をあらかじめしっかり決めて、その範囲内でクレジットカードを活用しています。対して、残高ゼロになりがちな人は、「ポイントが貯まるから」「今月はまだ大丈夫」などの軽い気持ちで、無計画に使ってしまう傾向があるのです。

さらに「クレジットカードの利用目的」にも差が。お金が貯まる人は必要な支払いに絞って、無計画な衝動買いには利用せず、むしろ「支払い履歴利用明細を家計管理のツール」としても活用しています。一方で、残高ゼロになりやすい人は、支払いや買い物の管理を行わず、その場の感情で使用してしまう傾向があります。

お金が貯まる人が絶対にしないクレカの使い方とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

お金が貯まる人やらないクレジットカードの使い方で代表的なのは「リボ払い頻繁な利用」です。リボ払いは毎月の支払い額を一定にできる便利な機能にみえますが、利子の負担が大きく、返済総額が膨れ上がりやすくなり、返済が長期化しやすい仕組みなのです。実際に消費者金融業界のデータでも、リボ払いの利用者が原因で、支払いに苦しむケースが多く報告されています。

次に問題になるのが「締め日や引き落とし日の把握を怠ること」。これも「気づいたら残高ゼロ」につながる一因です。給料日前に引き落としがある場合、口座残高の不足で支払いの遅延や延滞に発展するケースは珍しくありません。お金が貯まる人はこの事態を避けるため、引き落とし日をきちんと把握し、逆算して予算を組む習慣があります。

さらに「ポイント還元や特典に惹かれて無駄遣いを招く使い方」も避けています。ポイント目当てに普段使わない店で買い物をしたり、高額なものを買ってしまうと、結局は損をすることも。お金を貯める人は、ポイントはあくまで節約のサポートと理解し、必要な範囲のみで賢く利用しています。

大事なのは「見える化」と「習慣化」。まずはクレジットカードのの利用履歴をこまめにチェックし、なぜ使ったのかをメモして振り返るクセをつけましょう。これだけで無駄な出費に気づきやすくなります。どうしてもリボ払いが避けられない場合は、利子や返済期間を、事前にシミュレーションするのがおすすめ。冷静な判断が貯金習慣を作ります。

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出典元:石坂貴史

賢くクレジットカードを使おう!

「気づいたら残高ゼロ」になりがちな人には、無計画な使い方やリボ払いの多用、支払日の見落としといった共通点が浮かび上がりました。一方、お金が貯まる人はクレジットカードを「計画的に」「見える化しながら」「ポイントは賢く利用する」ことで、家計の管理を徹底しています。

クレジットカードは賢く使えば確実に家計の強い味方。残高ゼロを避け、お金を貯めたいなら、今回お伝えしたポイントを心がけてみてはいかがでしょう?無理なく賢く使う習慣こそが、安心できる未来の資産づくりの第一歩です。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。1,000件以上の金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。金融、経済、不動産、保険、相続分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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