意外に間違える人が多いかも…？「4×(20+4)」→暗算できる？

カッコのついた計算問題はカッコの中から最優先に計算する、というのが計算のルールでした。

今回はそのルールに従わずに計算問題を解いてみましょう。ある法則を使うことで本来の計算順序で計算するよりも格段に解きやすくなります。

どんな法則だったか思い出してみてくださいね。

問題

次の計算をしなさい。
4×(20+4)

カッコの中を計算する前にある法則を試してみてください。

この問題の答えは「96」です。

まずは、計算順序に従って解いてみましょう。

カッコの中から先に計算するので、

4×(20+4)
=4×24
=96

もちろんこの方法でも解くことはできるのですが、「4×24」に繰り上がりが発生するので、若干の解きにくさがあります。

そこで、「分配法則」を利用してみましょう。

＜分配法則（足し算）＞
a×(b+c)=a×b+a×c

a=4、b=20、c=4として、分配法則を使ってみると、

4×(20+4)
=4×20+4×4
=80+16
=96

このように、掛け算を分配することでキリの良い数どうしの足し算にできました。繰り上がりの計算がなくなったので、計算間違いをしにくくなったのではないでしょうか。

なお、この分配法則はカッコの中が引き算であったとしても使用可能です。

＜分配法則（引き算）＞
a×(b−c)=a×b−a×c

足し算、引き算ともに覚えておきましょう。

分配法則を使うことで、キリの良い数で計算することができました。

計算しやすい数を意識的に作ることで、間違える可能性を減らしながら計算時間も短縮することができますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：うおうお

数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。

もう一問挑戦！

正しい順番で計算できる？「45÷9+(15−7)」→正しく計算できる？