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『なぜかお金が貯まる人』は絶対に言っていない…貯金できない人が言いがちな“危険な口ぐせ”とは?【FPが解説】

  • 2025.8.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「お金が貯まらない…」「なぜか出ていくばかり」そんな悩みを抱えている人は多いのでは?なぜかお金をしっかり貯めている人には、一見してわからない共通点があります。そのひとつは、“絶対に言わない口ぐせ”です。つい口に出しがちなあるフレーズが、あなたの金銭感覚や行動パターンに大きな影響を与えているのです。

今回は、お金が貯まる人が避けている「口ぐせ」と、その言葉が持つ「禁断の力」について解説します。これを知るだけで、あなたも今日からお金の貯め方が変わるかもしれませんよ。

「つい使ってしまう言葉」が生む無意識の金銭感覚

「明日から節約しよう」「給料日前だから仕方ない」といった言葉をよく口にしていませんか?こうした口ぐせは一見、時間や状況に対する正当な言い訳のように思えますが、実は心理的に「お金を使ってしまってもいい」という許可を自分に与えてしまっているのです。

例えば、心理学の研究では「自己成就的予言」という現象が知られています。これは自分の言った言葉や信じたことが、無意識のうちに行動を誘導し、その結果として現実になってしまうというもの。つまり「お金が貯まらない」「どうせまた使っちゃう」と言い続ける人は、その考えが行動に現れやすくなるのです。

コツは「口にする言葉を見直し、自分の行動を賢く誘導する」こと

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

金融リテラシーが高く、計画的に資産を増やしている人たちに共通して実践しているのは、ネガティブな言葉を避け、ポジティブかつ具体的な言葉を意識的に使うこと。お金が貯まる人が絶対に言わない口ぐせは、「諦め」や「無責任な許可」を与えるフレーズです。

例えば、「どうせ無理」「あとで返せばいい」などの言葉は、無意識のうちに節制能力を下げてしまいます。逆に、「明日も予定があるから今日の支出は2,000円だけにしよう」といった具体的かつ前向きな言葉を繰り返すことが、お金の流れを変える第一歩。

この切り替えは簡単に見えて意外と難しいものです。しかし、日常生活の中で意識して言葉を選ぶ習慣を持つだけで、知らず知らずのうちにお金の使い方や貯め方が変わってきます。口ぐせが未来のお財布事情を左右するのですから、その力は侮れません。

一言で未来は変わるかもしれない

お金にまつわる言葉は単なる「口ぐせ」ではなく、あなたの行動や習慣、さらには人生設計を左右する大事なコンパスとなります。つい口にしてしまいがちな“禁断の口ぐせ”に気づき、そのかわりに前向きで具体的な言葉を使うことで、貯蓄体質への変化が期待できます。

今日から「どうせ」や「あとで」などの諦めや先延ばしの言葉を控えるだけで、お金との良好な関係づくりがグッと身近になるはずですよ。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。