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『なぜかいつもお金に困る人』に共通する“思考パターン”があった…お金が貯まらない人の“3つの危険な罠”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「また給料日前にお財布がピンチ…」「なぜか貯金が増えない」そんな悩みを抱えている人は少なくありません。実は、"お金に困る人"には共通する無意識の思考パターンが存在しているのです。今回は、お金がいつも足りなくなる原因を探りながら、“3つの危険な罠”を明らかにします。自分もそうかも?と感じたら要注意。あなたの金銭感覚を見直すヒントになるはずです。

お金に困る人はここでつまずく!無意識の思考パターンの正体

お金の問題は単純に「収入が少ない」だけでなく、どう考え・判断し・行動しているかにも大きく影響されます。例えば、何となく「自分はお金運が悪い」と感じてしまう人は、お金に対するネガティブな思考がクセになっていることも。こうした思考は、無意識に行動へ悪影響を及ぼし、結果的にお金が貯まらない悪循環を生み出します。

また、「今すぐ欲しい!」という短期的な欲求に勝てないことも大きな要因です。心理学用語でいう「現在バイアス」が働くと、衝動買いや無駄遣いが増えやすくなり、ふと気づけば財布の中がすっからかんに。さらに、将来の計画を立てることが苦手なパターンも多く、先を見据えた貯蓄や支出の管理がおろそかになりやすいのです。

無意識に陥る3つの危険な罠とは?具体例と対策も紹介

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここからは、特に陥ることの多い“3つの危険な罠”をピックアップしてみましょう。あなたにも心当たりがあるかもしれません。

1、「今だけ」思考の罠

「今これを買わないと損」「友達が持っているから自分も」など、短期的な感情や周囲の影響に流される思考です。こうした『今』に集中するあまり、未来の貯蓄や支払い計画が後回しに。結果として、気づけば借金や赤字に陥ることもあります。

2、「お金を使えば戻ってくる」という錯覚

これは逆説的ですが、「お金がないから余計に使わなければ損だ」「お金を使えば巡って戻ってくる」という誤った損得感覚です。安売り商品やポイント還元に飛びつき、不要な買い物を増やしてしまうのが典型例。実際には無駄遣いが積み重なり、家計を圧迫します。

3、「自己肯定感の低さ」から来る消費行動

ストレスや自己評価の低さを買い物で埋め合わせようとする心理も大きな落とし穴です。こうした消費は心の満足感を短時間与えるものの、お金の不安をかえって増大させてしまいます。

これらの罠は、いずれも無意識に陥りやすい思考の癖。しかし、意識して対策を取ることで抜け出せるのも事実です。具体的には、長期目線の目標設定、家計簿などで支出の可視化、自分の感情を冷静に見つめる習慣づくりが効果的とされています。

お金の悩みを減らす第一歩は「思考の見直し」から

お金がいつも足りなくなる理由は、一見すると単純に見えますが、実は深く根付いた思考パターンの問題が隠れています。今回紹介した3つの罠にハマらないよう、自分のお金に対する考え方やクセを見つめ直すことが大切です。

その上で、無理なく続けられるお金の管理法やライフプランを立てることが大切です。ちょっとした意識の変化でお金の流れは大きく変わり、心に余裕も生まれます。あなたも今日から、小さな工夫で“お金に困らない未来”を目指してみませんか?


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。