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『なぜか皆に好かれる人』が無意識に言ってる…「共通点探し」でも「自己紹介」でもない、“輪に入るテクニック”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.13
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

職場で「あの人、なぜか自然に皆の輪の中にいるな」と感じたこと、ありませんか?いわゆる“共通点探し”や「自分の紹介」ではなく、自然で違和感がないために気づいたら輪の一部になっている彼らには、ある“絶妙な一言”があります。それは決して自己アピールが強すぎず、誰にも好まれる形で、さりげなく人との距離を縮めるもの。今回の記事では、そんな「なぜか皆に好かれる人」が使っている“共通点探しでも自己紹介でもない”一言の正体を紐解きます。

人の輪に入るテクニック、本人も気づかない「違和感を残さない一言」の正体

初対面やグループに混じるとき、よく見られるのは「自己紹介」や「共通点探し」です。

たとえば、「私も○○好きなんです!」とか、「出身が同じですね」など。そして確かにこれはコミュニケーションの基本。

しかし、このやり方は上手くいかない場合も多いんです。無理に共通点を探したり、自己アピールを強くしすぎたりすると、相手に「距離を縮めようとしているのが見え見え」「ちょっと空回りしている感じ」と感じさせてしまうこともあります。

そこでうまく周囲に溶け込む人は、実は「相手が特別扱いされているわけでも、無理に合わせているわけでもない」ちょっとしたフレーズを使っています。

これは“距離感のコントロール”を非常に自然にできる秘訣であり、無理なく違和感を残さないことが大切。心理学的にも、人は“自然に見える行動”に対して好感を持つと言われており、まさにこの“ちょっとした一言”がカギです。

具体的にどんな一言?背景にある「無理のない関心」と「受け入れの姿勢」

では、その“違和感を与えない一言”とは具体的に何なのでしょうか。

ポイントは「相手が今していること、話している話題、空気感にさらりと触れること」です。

たとえば、話の途中や場の雰囲気を壊さず、「へぇ、そうなんですね」「そうなんだ、面白いね」など、相手の話や状態を肯定しながら自分を強調しない言葉がそれにあたります。

こうした一言は、無理に自分を押し出すのではなく、いわば「相手の話の受け皿」になります。結果的に相手は自分の話が受け入れられたと感じ、心を開きやすくなるのです。また、その場の空気も大切にしていて、浮くような重い返しや大げさなリアクションがないため、自然に輪に馴染みやすくなります。

「なるほど、その話とても興味深いですね」

「そうなんだ、教えてくれてありがとう」

「うんうん、わかる、その感じ」

こうした一言は、「自己紹介」や「共通点探し」と違って、その人自体の話を押し出すことなく、場の空気を読みながら相手を尊重し受け止めています。それが、まったく違和感を与えずに自然と人の輪に入る最大の理由なのです。

自然な一言で作る心地よい人間関係の輪にあなたも一歩近づける

「なぜか人の輪にすっと入れてしまう人」は、決して特別な才能があるわけでも、同じ趣味や経歴を共有しているわけでもありません。彼らが使うのは「違和感を与えない自然な一言」。

これは無理のない相手への興味と、相手に受け入れられていると感じさせる肯定的な言葉がうまくミックスされているものです。

多くの人が意識する自己紹介や共通点探しももちろん大切ですが、まずは「自分がその場の空気や話題を大切にしている」ことを示し、相手の話に素直に耳を傾ける姿勢を持ち、そこに違和感のないリアクションを添えるだけで、グッと輪の中に入りやすくなります。

人と良い関係を築く第一歩は難しいことではなく、むしろシンプルで小さなことであることを、この記事を通して感じていただけたら嬉しいです。ぜひ次の機会に、「違和感のない一言」を試して、あなたもその輪の中心に近づいてみてはいかがでしょうか?


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。