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『なぜか上司に気に入られる人』は無意識にやっている…「相談」でも「報告」でもない、“コミュニケーション術”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.15
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

職場で不思議と上司に好かれる人っていますよね。どうしてその人だけが特別にかわいがられるのか?単に仕事ができるからとは限りません。

「相談」や「報告」はもちろん職場で重要なコミュニケーションですが、それだけでは距離が詰まらない、あるいは逆に距離が近すぎて気まずくなることも。

実は、多くの人が気付かない“上手な距離感の取り方”が存在します。この記事では、なぜか上司から可愛がられる人が自然に実践している、相談でも報告でもない、ちょうど良い距離感の秘密について詳しく掘り下げてみましょう。

上司との距離を縮めるカギは「相談」と「報告」の間にある“適度なコミュニケーション”

職場の基本的なコミュニケーションといえば「相談」と「報告」です。

相談は問題解決やアドバイスを求めるときに行われ、報告は進捗や結果を伝えるために重要ですよね。しかし、この2つだけに偏ってしまうと、上司も部下の本心や人となりをつかみづらくなってしまいますし、部下側もただの業務連絡の域を出ません。だからこそ、上司から可愛がられる人は、相談・報告の合間に“ちょうど良い距離感のコミュニケーション”を取り入れているのです。

この距離感とは、上司の負担にならずに、かつ程よく信頼関係を深められるコミュニケーションを指します。例えば、業務外の軽い世間話や、上司が興味を持っている話題をさりげなく振る、または自分の近況報告や感謝の気持ちの伝達などが挙げられます。こうしたコミュニケーションは「相談」や「報告」とは違い、上司へ過度な負担をかけずに心の距離を縮める効果があります。

具体例で見る!上司から好かれる“報告・相談でもない”コミュニケーションの実践法

では具体的にどんな方法でこの“上手な距離感”を保っているのでしょうか?信頼できるビジネスコミュニケーション研究や多数の職場事例によると、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 短いプチ報告を日常に取り入れる
    「昨日の会議、◯◯さんと意見が合ってよかったです」といった会話は、正式な報告書ではありませんが、上司には状況を把握しやすく、かつ共感を生みます。
  • 感謝や気遣いの言葉を素直に伝える
    「忙しいところありがとうございます」「いつも気にかけてもらって助かってます」といった心遣いを表現するだけでも、印象は変わります。
  • 上司の趣味や関心ごとに触れる会話を時折入れる
    例えばスポーツや読書、地域の話題に触れることで、仕事以外のつながりも作りやすくなります。
  • 「自分の考え」を適度にシェアする
    「こういう風に考えていますが、◯◯さんはどう思いますか?」といった質問は、相談というよりも意見交換の形で距離を縮めます。

これらのコミュニケーションを取り入れることで、上司は部下を単なる「指示待ちの存在」から「成長を感じられるパートナー」として認識し始め、自然と可愛がりたくなる傾向が強まるのです。

上司と良好な関係を築く秘訣は、相談・報告の範囲を超えた“小さな心遣い”

仕事の上で「相談」と「報告」は不可欠なコミュニケーションですが、それだけでは上司との良好な関係は築きにくい面があります。なぜか上司から可愛がられる人は、「相談」や「報告」以外にも、上司に負担をかけず信頼を深める“適度な距離感のコミュニケーション”を自然に実践しています。

ちょっとした感謝の言葉や日常の話題の共有、軽い意見交換などが、その“ちょうど良い距離感”を生み出します。これらは上司にとっても部下にとっても心地よく、長期的に信頼関係を築く土台になるのです。ぜひあなたも、相談や報告の間にさりげなくこうしたコミュニケーションを取り入れてみてはいかがでしょうか?きっと職場の雰囲気も自分への評価も変わっていくはずです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。