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『なぜか嫌われない人』は無意識に使ってる…「無理です」でも「難しいです」でもない、“気持ちのいい断りフレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.13
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

日常のなかで誰かからのお願いや誘いを断るのは、意外と難しいものですよね。特に「無理です」や「難しいです」とはっきり言うと、相手の気持ちを傷つけたり、冷たく感じられて嫌われるんじゃないかと不安になる人も多いでしょう。ところが「なぜか断っても嫌われない人」がいます。彼らはただの「拒否」ではない、気持ちよく受け止められる断り方を知っているからです。この記事では、断るときに使えるシンプルで心地よい言葉の選び方や伝え方、その背景にあるポイントを解説します。

「無理です」「難しいです」を超える、気持ちのいい断り方の基本

まず、なぜ「無理です」「難しいです」といった否定的な言葉が受け入れられにくいのかを考えてみましょう。

これらの言葉は「拒絶」をストレートに伝えるため、相手は「否定された」「自分が悪いのかも」と感じやすく、関係悪化のもとになりやすいのです。心理学的にも、人は拒否の表現をされたときに防御的になる傾向があります。

一方で、「ありがとう、でも今回は見送らせてください」や「その日は難しいですが、別の機会にぜひ」など感謝や代替案をセットにした断り方は、相手の気持ちを尊重していると伝わります。

このような言い回しは「自己開示」と「共感」を上手に織り交ぜているため、相手も納得しやすく、断られたときのストレスや誤解が減るのです。要は、「拒否」と同時に「理解」「思いやり」を伝えているかどうかがポイントになります。

具体例で見る、嫌われない断り方の実践テクニック

では実際にどんな言葉を使えばいいのでしょうか?代表的な例をいくつか見ていきましょう。

  • 感謝を伝える+理由を簡潔に伝える
    「お誘いありがとうございます!とても嬉しいのですが、今回は都合が合わず申し訳ありません」
  • 代替案を提示する
    「今週は難しいですが、また来週なら時間が取れそうです。ぜひ誘ってください」
  • 相手の気持ちに共感を示す
    「一緒にやりたかったのですが、今回は難しいです。私も残念に思っています」
  • 自分都合を明確にする
    「仕事の締め切りがありまして、今回は参加できません。落ち着いたらまた声をかけてください」

これらの表現では、「断る」という事実だけでなく「相手に対する敬意」や「自分の状況説明」が加わることで、相手は「拒否された」より「理解された」と感じやすくなります。結果として、断っても関係が悪くならず、場合によっては信頼感が増すことさえあるのです。

さらに、断り方だけでなく断る態度や声のトーンも大切。明るくて柔らかい言い方は誠意を感じさせ、相手の心を和らげます。逆に、冷たく短い言葉は誤解を生みやすく、避けた方がいいでしょう。

思いやりある断り方で築く良好な人間関係のコツ

結局のところ、人間関係における断り方のカギは、「相手の感情に配慮すること」です。断りの言葉に「拒絶」のニュアンスだけが強く出ると気まずくなりますが、「尊重」「共感」「感謝」が含まれると、相手も受け入れやすくなります。心理学ではこうしたアプローチが良好な対人関係を作る基本とされています。

また、無理に約束してあとで曖昧にするより、きちんと断ることで信頼につながるケースも多いです。つまり、「断る=嫌われる」ではなく、「断り方次第で好感を持たれる」ことも十分に可能なのです。

本当に嫌われない人は、「無理」「難しい」を投げるのではなく、断る中に相手を尊重する心を込めているからこそ、関係を自然に保てているのです。

人間関係のなかで、気持ちよく断る技術は誰もが磨きたいスキル。今日から伝え方をちょっと意識して、心地よいコミュニケーションを目指してみませんか?親しみやすく、でも自分の意思はきちんと伝える断り方は、きっと良い関係作りの大きな味方になるはずです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。