『なぜかミスしても怒られない人』は自然に言っている…「すみません」の前にこれを言うだけ！“優秀フレーズ”とは？【プロが監修】

仕事や日常のコミュニケーションで、ちょっとしたミスをしてしまったとき、つい「すみません…」とすぐ謝ってしまう人は多いですよね。でも不思議なことに、「すみません」を言っても怒られず、むしろ周囲からの印象が良くなる人も存在します。

その人たちが、ミスの直後に「すみません」よりも先に言っているフレーズがあるのです。

この記事では、「なぜかミスしても怒られない人」が使っている、その“逆転フレーズ”に注目。単なる謝罪以上の効果を発揮するコミュニケーションのテクニックについて、わかりやすく解説していきます。

ミスは誰でもするもの。しかし、「すみません」だけでは伝わらないことも…

ミスをしたときに真っ先に「すみません」と謝るのは、ごく自然な反応です。礼儀正しく誠実な印象を持たせることも多いですよね。

一方で、「すみません」だけを繰り返すと、単なる謝罪で終わってしまい、問題の解決や信頼回復には十分に繋がらない場合があります。周囲から見ると、「すみません」と繰り返すだけで具体的な改善策や対応が見えないため、怒られがちになったり、不信感を持たれやすくなるのです。

では、なぜかミスをしても怒られない人は何を言っているのでしょう？

単に謝罪を超え、相手の気持ちや状況を考慮したフレーズや態度を示しています。これが「すみません」とともに出る、“逆転フレーズ”の正体。単に「すみません」と言うのではなく、「ありがとうございます」や「教えていただいて助かります」といった感謝の言葉を添えるようにしましょう。

実際のコミュニケーション研究でも、謝罪に加えて感謝や前向きな意識を示すことが信頼回復に効果的とされています。

たとえば、上司や同僚から指摘を受けたときに、まず「教えていただきありがとうございます」と言うことで、「自分の成長のチャンスとしてありがたく受けとめている」という姿勢が伝わるのです。

また、ミスを報告するときに「すみません、すぐに対応します」と一言添えるだけでも印象は大きく変わります。

重要なのは、単に謝るだけでなく、その次に何をするか、どう対応するかを明確に伝えること。これがミスを起こしても怒られない人の共通点なのです。

この逆転フレーズが効果的なのは、相手との信頼関係にも寄与するからです。謝罪ばかりでは「ミスが多い人」との印象が強まりますが、前向きな言葉を交えることで「自分の成長を目指している」「誠実に問題に向き合っている」姿勢が見えるのです。

結果、相手も感情的になりにくく、冷静かつ建設的に問題を解決しやすくなります。

（監修者コメント）
「感謝→改善策」の流れは、最も信頼されやすいコミュニケーションの型です。
例：「ご指摘ありがとうございます。今後は〜のように対応します。」

さらに、こうした言葉遣いは自己肯定感の向上にもつながり、自己効力感を持って次の行動に移せるメリットも。

ミスが怖くなくなり、落ち着いて対処できるようになるので、周囲の信用も自然と高まるのです。

“逆転フレーズ”とは、「謝罪とともにに示す感謝や前向きな言葉」のこと。

たとえば「教えていただきありがとうございます」「助かりました」「次はこうします」といった言葉がまさにそれです。これらのフレーズは自分を責めるよりも、相手の意見や指摘を尊重していることを示します。

（監修者コメント）
謝罪の役割は、関係を守ること。感謝の役割は、関係を育てること。この2つは順序ではなく、“態度の誠実さ”の中に共存しているものです。

ミスが怖くて萎縮しがちな人も、こういった言葉を身につけるだけで、怒られにくくなるだけでなく、周囲との信頼関係もグッとよくなります。

失敗は誰にでもありますが、それにどう向き合うかは自分次第です。次にミスをしたときは、ぜひ「すみません」より先に感謝の気持ちを伝えてみてください。その一言が周囲の印象を逆転させるはずです！

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。