『なぜか好かれる人』は自然とやってる…「ありがとう」でも「助かりました」でもない、“優秀なお礼フレーズ”とは？【プロが監修】

2025.7.24

誰かに何かをしてもらったとき、まず「ありがとう」や「助かりました」と言いますよね。でも、なぜか自然と人から好かれる人は、そういった言葉だけで終わらせません。

実は、いつもの「ありがとう」とひと味違うお礼の言葉を使うことで、相手の心にぐっと響くことがあるんです。

この記事では、なぜか好かれる人たちが自然と使う“お礼のフレーズ”について、その秘密や効果を紐解いていきます。

心に残るお礼はなぜ生まれる？言葉の深さと気持ちの繋がりを考える

「ありがとう」「助かりました」といったお礼の言葉は確かに基本ですが、それだけでは深い感謝の気持ちや、相手に対する尊重までは伝わりにくいことがあります。

心理学の研究によると、人は単なる定型文よりも具体的で誠実な言葉をかけられたときに、心を動かされやすいのだそうです。つまり、自分の気持ちや相手の行為の“どこがどう嬉しかったのか”を丁寧に伝えることが、好感度アップにつながるわけです。

（監修者コメント）
『ありがとう』は大切な第一歩です。そこに“何が嬉しかったのか”“どんなふうに助かったか”を加えることで、感謝が“共感”として届くようになります。

例えば、同じ「ありがとう」でも、一言で終わるのと「時間を割いて説明してくれて本当に助かりました」のように具体的な行動や感謝の理由を添えるのとでは受け取る印象が大きく変わります。

さらに感謝の言葉に加え、相手の努力を認める言葉や、それが自分にどう影響したかも伝えられると、相手も「理解されている」「価値を認められている」と感じるため、関係性がより良好になるのです。

「ありがとう」や「助かりました」以外に差がつくフレーズ集と実践のポイント

では、具体的に、なぜか好かれる人が自然に使っているお礼のフレーズにはどんなものがあるのでしょうか。

一例を挙げると、「おかげさまでずいぶん助かりました」「あなたのアドバイスで迷いがなくなりました」「本当にあなたの気遣いに救われました」といった言い回しが挙げられます。これらは単に感謝を伝えるだけでなく、行動の影響や相手の心遣いにフォーカスしているため、受け手に強い満足感と親しみを与えます。

また、言葉に添えて具体的なエピソードや、自分の気持ちを素直に表現することも大事です。例えば「昨日教えてもらったやり方を試したら、スムーズに進められました」と続けると、感謝の言葉がより生き生きとしてきます。こうした表現は、ビジネスシーンだけでなく日常のちょっとしたやりとりでも使えるため、ぜひ習慣にしたいところです。

（監修者コメント）
感謝は人間関係の循環をつくります。心理学では「返報性の原理」といって、“感謝されるとまた貢献したくなる”心理が働くことが知られています。感謝は言葉だけでなく「届け方」も重要です。目を見て話す、声に温度を込める、少し間を置いて感情を込める──こうした非言語の要素が、言葉を超えた“信頼の体温”になります。

加えて、話し方のトーンや目を見て伝えるといった非言語の要素も、感謝の気持ちをより深く伝えるうえで不可欠。相手の反応を見ながら共感を示すことも、なぜか好かれる人たちが自然にできているポイントのひとつです。

感謝の言葉ひとつで人間関係が変わる！実践を重ねて信頼を築こう

感謝の伝え方ひとつで、相手に与える印象や信頼関係は大きく左右されます。特に「ありがとう」などの定型句ではなく、具体的で気持ちが伝わる言葉を使うことで、あなた自身の人間関係はぐっと豊かになるでしょう。そして、そうした言葉を使う人は自然と周囲から好かれ、信頼を集めやすいのです。

今日からぜひ意識して、心を込めた感謝の言葉を選んでみてください。感謝したいと思ったらすぐに言うことはもちろんですが、できればどんな点に感動したか、どう助かったかを言葉に乗せてみましょう。その積み重ねが、あなたの魅力を高め、職場やプライベートでの良好な関係を育ててくれます。

感謝は相手だけでなく自分の心も豊かにするコミュニケーションの宝物です。ちょっとした工夫で、あなたも“なぜか好かれる人”へと近づけるはずです。

監修者：株式会社マーケティングフルサポート代表仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。