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『なぜか仕事を任される人』はやっている…「頑張ります」でも「できます」でもない、“信頼を勝ち取る返事”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.24
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

仕事の依頼を受けたとき、ついつい「頑張ります」や「できます」と返事をしてしまいがち。でも実は、この返事だけでは信頼を得にくいことをご存知ですか?なぜかいつも重要な仕事が任される人は、ただ意気込みや結果を約束する言葉だけでなく、相手の期待を的確に理解し、自分の行動へつなげる“ある返事の仕方”をしています。今回は、「なぜか仕事を任される人」が使っている、“信頼を得るための返事”の秘密に迫ります。

相手の期待を受け止め、自分事として答える「信頼を得る返事」の正体

「頑張ります」「できます」といった返事は、ポジティブで前向きですが、どこか抽象的で曖昧な印象を与えることがあります。

信頼を得る返事は、相手の期待に対して具体的に何をどうするのかを示しつつ、自分の現状や能力、課題を正直に伝えた上で、問題解決へ前向きに取り組む姿勢を示しています。

つまり、「はい、責任を持って期限内に品質を保証しながら進めます」や「現状〇〇の課題がありますが、〇〇のサポートをいただきつつ達成を目指します」という形の回答がそれにあたります。

信頼される人は、こうした具体的かつ現実的な言葉を返すことで「言ったことは守る」「無理な約束をしないけど、必ず結果につなげる」という安心感や誠実さを相手に与えています。心理学のコミュニケーション理論でも、具体的な約束と現実的な説明は「信頼形成」に重要とされていることがわかっています。

具体例でみる「信頼を得る返事」の効果とその使い方

例えば上司から「この仕事、来週までにやってほしい」と言われた場合、単に「はい、頑張ります!」と答えるよりも、次のように返すほうが効果的です。

「はい、来週までに仕上げるため、今日中にタスクを分解し優先順位をつけます。もし〇〇の部分で調整が必要な場合は早めに相談します」

こうした返事は、「やる気」だけでなく、「具体的にどう動くか」「問題が起これば前もって共有する」という点まで伝わるため、上司は安心しやすくなります。また、「信頼される人」は返事するときに、自分の弱点や不安を隠さずに話すこともあります。これは曖昧な「できます」宣言よりも、現実的な判断と計画性を感じさせ、むしろ誠意が伝わるからです。

(監修者コメント)
また、返事をした後の「途中経過の共有」や「小さな課題も早めに報告する姿勢」も、信頼を積み上げるうえで非常に重要なポイントです。

こうした姿勢はチーム内の信頼関係にもプラスに働き、結果的に「なぜか仕事を任される人」という評価につながることが多いのです。仕事の進捗や課題の情報共有も早めに行うと、さらに信頼感は高まります。

大切なのは「前向きな誠実さ」と「具体的な行動目標」

仕事を任される人の返事には、共通して「前向きな誠実さ」があります。

単に「できる」と言うのではなく、「今の状況で何ができるか」「可能な限りベストを尽くすにはどう動くか」を相手に示すこと。これが、仕事の進め方にブレがなく、安心感や信頼につながるのです。

また、無理な約束をしないことで信頼は更に強まります。

(監修者コメント)
「実は少し不安な部分もありますが、こう進めれば対応できると思っています」など、自分の状況を言語化して伝えることが、むしろ“信頼の入口”になります。

もし「できる」と言って達成できなければ信用は下がりますが、現状をしっかり伝えた上で計画的に取り組む姿勢は、たとえ多少の調整が必要でも「信頼される資質」として認められます。

ですから、返事の言葉を選ぶ際は単なるポジティブワードに頼るのではなく、「具体的な行動内容」と「課題や不安も含めた正直な伝え方」を心がけましょう。それが自然と周囲の信頼を勝ち取り、仕事が任される人になる秘訣なのです。

信頼を掴むのは「具体的かつ誠実な応答」

「頑張ります」「できます」だけではなく、仕事の依頼に対しては「どのように取り組むか」「何を優先するか」「課題があればどう対処するか」という具体的な行動を伝えることが信頼を得るカギです。

(監修者コメント)
“信頼を得る返事”とは、言葉だけで約束することではありません。自分の行動・準備・責任意識を『見える化』することで、相手の不安を安心に変える。それが、任せたくなる人の返し方です。

透明性が高く誠実な返事は、依頼者の不安を和らげ、安心して仕事を任せられるという評価につながります。これが「なぜか仕事を任される人」がやっている、“信頼を得る返事”の正体です。

明日から、ただ「頑張ります」や「できます」と返すのではなく、まずは自分の計画や状況を整理し、具体的に言葉にすることを意識してみてはいかがでしょうか?自然と仕事の依頼が増え、信頼を勝ち取る第一歩になるはずです。


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。