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『なぜか話が盛り上がる人』はよく使っている…「たしかに」でも「へえ〜」でもない、“優秀なリアクション”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.23
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

あなたは、話していると「なぜかあの人と話が盛り上がるな」と感じたことはありませんか?実は、そんな人たちが使う共感リアクションには秘密があります。

「たしかに」や「へえ〜」といったありふれた返しよりも、ずっと深くて心に響く反応で相手の話に寄り添っているのです。話を盛り上げる“共感リアクション”は、単なる相槌以上の効果をもたらし、会話に温かさとリズムを生み出します。

では、いったいどんなリアクションが、あなたの会話をワンランクアップさせるのでしょうか?

共感リアクションは“ただの相槌”じゃない!話が弾む理由とは?

会話でのリアクションは、誰もが自然に使うもの。

しかし「たしかに」「へえ〜」といったフレーズはありきたりで、一歩間違えると無関心に感じられることもあります。

心理学やコミュニケーションにおいて、本当に相手の話に響く共感リアクションは、単に内容を承認するだけでなく、感情や体験に対して寄り添い背中を押す役割を持っています。

例えば、「それは大変だったね」「わかる、その気持ち」といった言葉は、相手の心情にアクセスしている証拠。こうした反応は相手に「理解されている」という安心感を与え、話への意欲を高めます。

逆に、形式的な相槌だけでは会話が浅くなりやすく、相手も本音を引き出しにくくなってしまうことも少なくありません。

さらに、非言語的な要素—声のトーン、間の取り方、うなづきや表情—も共感リアクションには重要な役割を果たしています。これらがうまく組み合わさると、話し手はあなたに対する信頼や親近感を増し、自然と会話が盛り上がるのです。

実例で見る心を掴む“共感リアクション”の使い方

具体的にどんな共感リアクションが効果的なのか、日常の会話例を交えながら考えてみましょう。

たとえば、友人が職場のストレスを話したとします。ここでの「たしかに忙しいよね」ではなく、「それはきついね、毎日大変だったんだね」という返し方。これに、「最近寝不足じゃない?」と相手の状況に寄り添う質問を添えれば、相手は「ちゃんと見てもらっている」と感じ、一層話が深まります。

また、話の内容に感情が乗っている場合は、「へえ〜」よりも「そういう時、すごく不安になるよね」と感情に焦点を当てる方が共感度が高まります。こうしたリアクションを習慣づけると、信頼感がアップし、多くの人があなたとの会話を楽しみにするようになるのです。

共感的なリアクションを取る人は、社会的評価も高く、友人関係や職場の人間関係が円滑になることも明らかになっています。つまり、話が盛り上がるだけでなく、対人関係の質を向上させる強力なスキルと言えるでしょう。

いつもの会話を変える、共感リアクションの魔法

話が自然と盛り上がる人が使う“共感リアクション”は、ただのリアクションを越えて「相手の心を動かすコミュニケーション」の核です。単なる「たしかに」や「へえ〜」ではなく、相手の気持ちに寄り添い、具体的に感情や状況に反応することでお互いの距離を一気に縮められます。

今後、会話で何気なく相槌を打つ代わりに、相手の感情にフォーカスした言葉を意識的に使ってみてください。聞き手としてのあなたの価値がグッと上がり、誰と話しても自然と盛り上がる会話上手に変身できるはずです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。