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【池田エライザ&橋本愛】映画『リライト』で初共演の2人をネホハホ♡【sweet独占インタビュー】

  • 2025.6.23

公開中の映画『リライト』で、主人公の美雪を演じた池田エライザさんと、同級生の友恵を演じた橋本愛さんにインタビュー。役柄への想い、撮影の舞台裏、そして、この映画で初共演となる二人のことをネホハホ聞いてみました。

Profile of ELAIZA IKEDA

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いけだ・えらいざ/ 1996年4月16日生まれ、福岡県出身。ファッション誌『nicola』専属モデルデビュー。2011年の映画出演をきっかけに女優として注目を集め、近年の主な出演作品は日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』、昨年放送した『舟を編む~私、辞書つくります~』は6月にNHKにて再放送を控える。

Profile of AI Hashimoto

はしもと・あい/1996年1月12日生まれ、熊本県出身。2009年から4年半、ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務め、映画『告白』(2010)や、NHK 連続テレビ小説「あまちゃん」(2013)などの出演が話題に。近年は『熱のあとに』(2024)、『早乙女カナコの場合は』(2025)などに出演。


「ファンタジーを感じた撮影」ロケ地・尾道の不思議な力

まず、お二人が演じられた役どころについて教えてください。池田さん演じる主人公の美雪はどのような女性ですか?

池田エライザ(以下、池田) 美雪は、観ている皆さんの視点を担当しているのかなと思っています。尾道という大自然に囲まれて、程よく友情を育み、本や活字を愛し、高校生活をそれなりにうまく過ごしている女のコなんです。そんな彼女が、(300年後の未来からやってきた)保彦という未知の存在に出会うことで、大人になったときにふと思い出すような“異様なひと夏”を経験していきます。

ー橋本さん演じる友恵はいかがでしょうか?

橋本 愛(以下、橋本) 友恵はすごく閉鎖的で孤立しているキャラクターなんですが、唯一本の中の世界にだけ自分の居場所を持っているというコです。物語の中で保彦と出会うことが、彼女にとっての希望であると同時に、ものすごく大きな執念になっていく。そんな役どころかなと思います。


ー映像化された作品をご覧になって、改めて感じたことはありますか?

池田 尾道という説得力のある場所で撮影したからなのか、なんだか自分の人生の事実として起きたことのような錯覚があって、なかなか“美雪視点”から抜け出せませんでした。「役が抜けない」ということではないんですが、私にとっても“異様なひと夏”の思い出だったというか。感情が追いつかないまま、ことが進んでいったみたいな感じがしています。

ー”異様なひと夏”を感じられる作品ということでしょうか?

池田 今ちょうど(撮影から)2年近く経っているからこそ「あの夏は何だったんだろう」と、余計に感じる気がします。まだ客観的に作品を観られていないのですが、公開されて皆様の感想を聞くまでは“自分事”のままなんだと思います。尾道パワーですかね。何かファンタジーが起きそう、起きていてもおかしくはない、そんな説得力がありました。

ー橋本さんはいかがですか?

橋本 確かに尾道は実際『時をかける少女』の撮影の舞台だったこともあって、その親和性を感じながら演じられるという体験を私もした気がします。自分がタイムリープしたような気にもなれたというか、パラレルワールドにいた感じですね。作品自体も『時をかける少女』が少しオマージュされているんですけど、あの爽やかさからは一転、ちょっと毒気に満ちたようなアイロニーを含んだ作品になっていると思います。


ー尾道でお気に入りになったモノは?

池田 海鮮丼にすごくハマってよく食べました! 朝から夜まで撮影していることが多かったんですけど、隙あらば食べに行って。やはり海沿いだけあって新鮮なお魚を食べられたのが、幸せでしたね。

橋本 私は海鮮丼は食べなかったんですが、お寿司を食べました! すっごく美味しかったです! 池田 あと、劇中にレモンがぎっしり入っているレモンサワーが出てきたんですが、あれは本当にあそこのお店のメニューなんです。尾道の駅にも可愛らしいレモンジャムとかがいっぱいあって、レモンも結構印象的でした。


ー今回の初共演で感じた、お互いの役者としての魅力は?

池田 もう、魅力だらけです。これまでは作品やファッションを通してしかお見かけしていなかったんですが、それでも多角的なところで見ていたつもりでした。でも実際お会いすると、より魅力を感じました。愛ちゃんって、相手の表面的な部分だけじゃなくて、内側のパーソナルな部分をものすごくよく分析するんです。しかもその分析は全然外れてない。相手を色んな角度から見た上で「こういうコなのかな」と考えてくれる人で、思考にも行動にも配慮がちゃんと伴っていて素敵だなと思いました。

橋本 嬉しいです。照れ照れ(笑)。今回の作品でエライザちゃんはずっと“受け”の立場だったんです。(池田さんが演じる)美雪の役割もそうですし、他の生徒役のみなさん達もみんな割と美雪にアプローチをかける側だったというか。それをずっと真ん中で受け続けるという役であったからこその不安や恐怖があったとお聞きしました。でも現場でも作品を観ていても、私から見たエライザちゃんはやっぱり一番輝いていました。


ー映画はタイムリープがテーマ、過去に戻れるならいつの時代の誰に会いたい?

池田 ウニを初めて食べた人!

橋本 ウニなんだ(笑)!

池田 その度胸に興味がありますし、「行くのか……? コ、コレよ……!? 本当に食べる……?」って聞きたい。「……本当に行くならOK! 私は知らないっ」て。

橋本 「OK、私は知らない」って(爆笑)!

池田 文明が発展するその瞬間にどうしても立ち会いたくて。

橋本 私は……、ちょっと今、ウニに全てを持っていかれて混乱してきました(笑)。じゃあ、私が会いたいのはアワビを最初に食べた人です(笑)。


ー映画『リライト』の見どころは?

池田 映画は皆さんからお金と時間をいただくエンターテインメントではあるんですが「この時間にこの作品を観るために、お金を使う」と、自分の人生の時間を自分で決めた行動でもあると思っているんです。なので、自分が関わった映画を宣伝するときに何を伝えるべきか迷うんですが、この映画に関しては、一貫して「“ひと夏の異様な経”という原体験を提供できる」と思っています。みなさんがどういう青春を過ごしたかは存じ上げないけど、劇場でそれを追体験してもらえると思います。

橋本 私は、タイムリープモノやSFとして、この映画の色んな仕掛けを楽しんでほしいと思います。劇中、友恵のセリフで「未来は変えられる」というようなセリフがあるんです。実は私、それこそ10年くらい前まで「自分は絶対に変わらない」と思っていたんです。生まれ持ったモノや自分の根本的な部分は、絶対に変えられないと、どこか諦めていました。でもすごく頑張った結果、変えられたんです。未来は変えられる、自分は変えられるというひとつの実証のようなモノを、この映画で感じていただけたらいいなと思います。


Information
映画『リライト』6月13日(金)公開

©2025『リライト』製作委員会

尾道の美しい風景を舞台に、少女と未来から来た少年のタイムリープ×青春ミステリ。高校3年の夏にやってきた転校生の保彦。彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。秘密を分け合った美雪は、彼と時間を重ねていくうちに恋に落ち……。

配給:バンダイナムコフィルムワークス

photo : SATOSHI OMURA

styling : MISAKI TAKAHASHI[Sadalsuud](for ELAIZA IKEDA), NAOMI SHIMIZU(for AI HASHIMOTO)

hair & make-up : KEN NAGASAKA(for ELAIZA IKEDA), YUMI NARAI (for AI HASHIMOTO)

inter view & text : SHIHO ISHINO

model : ELAIZA IKEDA, AI HASHIMOTO

web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2025年6月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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