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『国宝』強し!第49回日本アカデミー賞で最多10部門の最優秀賞を受賞!李相日監督は「みんなで日本映画を力強く進めていきたい」と熱い想いを吐露

  • 2026.3.13

第49回日本アカデミー賞の授賞式が3月13日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催。主要部門、技術賞を含め最多10部門の最優秀賞を受賞したのは、社会現象級のメガヒットを記録した『国宝』(公開中)だった。最優秀作品賞を受賞した喜びを問われた李相日監督は、「なんて言ったらいいんだろう」と戸惑いつつ「この場でこうして、みんなとこの場に立てることの喜びは、たぶん生涯忘れないです」と感無量の表情を見せた。

【写真を見る】『国宝』の吉沢亮と横浜流星が熱いハグ!

吉田修一の同名小説を映画化した本作は、任侠の家に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込んだ男が、芸の道に人生を捧げ歌舞伎役者になるまでを描く人間ドラマ。吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、渡辺謙ら豪華スターが共演した。興行収入は3月8日時点で203億4000万円を記録している。

吉沢が、最優秀主演男優賞に輝いた時、昨年同賞に輝いた共演者の横浜からブロンズを受け取り、2人でハグをし合うという流れも非常に胸熱だった。吉沢は「僕の名前を呼んでくれて、トロフィーを渡してくれた横浜流星とともに、大変な稽古期間を乗り越えました。本当に彼がいなかったら、僕自身も喜久雄になれなかったし、この場に立つこともできなかった。本当に偉大な存在でした」と横浜に感謝したあとで「李監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆様に支えていただいたおかげで、撮影も無事に終わり、いまこうして素晴らしい景色をたくさん見させていただいております」と喜びをかみしめた。

また、李監督は『フラガール』(06)以来となる2度目の最優秀監督賞を受賞した際に「この映画は総力戦で、まず俳優たちの献身がなければまったく成り立たないし、スタッフの力というものが隅々まで、スクリーンいっぱいにほとばしっているからこそ、多くの人の心を打つことができたと本当に確信しています。自分は、まだまだ本当の意味での映画の作り方がわかってないし、衝動だけで走っていることも多いのですが、スタッフも俳優もみんなが信じてくれて、いろんな人の信頼があって、監督というものは存在できているんだなと感じております」とチーム全員を称え、また自身を支えてくれたという家族にも礼を述べていた。

そして最後に作品賞を受賞した際にも李監督は、『国宝』チームに感謝しただけではなく、この場に居合わせている仲間たちについても「いままで僕が個人的に他の作品で一緒に戦ってきた仲間もいるし、たぶん将来一緒にまた戦うことになる仲間も必ずこの場にいると思うので、みんなで日本映画というものをまた力強く進めていきたいと思っております」と熱い想いを吐露した。

その後、優秀主演男優賞を受賞した横浜流星も「こんなにもたくさんの方々にこの作品が広がり、普段、映画館に足を運ばない方も足を運んでくださった。なんていうか、すごく自信がついたというか、良いものを作れば必ず観てもらえるんだと、すごく励みになりました。自分も日本映画界を発展させられるようになりたいし、自分は作品命で役を生きるのみだと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします」と決意を新たにした。

続けて吉沢は「この作品が公開されてから、いままで経験したことがないぐらいたくさんの方から反響をいただきました。同い年の役者が『役者っていう仕事はやっぱりかっこいいんだなっていうことを、この作品を観て思った』という話をしてくれて。それが僕のなかで非常に心に残っています。芸の世界に生きてる人でも、そうじゃない人も、なにか本気で打ち込む姿を見ると、やっぱり人は感動するんだなと。本当にありがとうございます」と喜びを口にした。

最後に李監督は、「我々、作り手だけではなく、作品を送り届けるために、宣伝、営業、映画館の方々や、なによりも観客の方々含め、映画というものを全員で世に届けようと、一緒に盛り上げていただいた関係者の皆さんに、本当に感謝を申し上げたいと思います」と、すべての人々に感謝を述べ、全員で受賞の喜びを分かち合った。

なお、『国宝』は、特別賞や主題歌『Luminance』を担当した原摩利彦 feat. 井口理が「主題歌賞」も受賞した。授賞式は『あんのこと』(24)で最優秀主演女優賞を受賞した河合優実と、羽鳥慎一が司会を務めた。授賞式の模様は同日21時より日本テレビ系(全国29局ネット)で放送された。

第49回日本アカデミー賞 最優秀賞受賞一覧

最優秀作品賞:『国宝』

最優秀監督賞:李相日『国宝』

最優秀主演男優賞:吉沢亮『国宝』

最優秀主演女優賞:倍賞千恵子『TOKYOタクシー』

最優秀助演男優賞:佐藤二朗『爆弾』

最優秀助演女優賞:森田望智『ナイトフラワー』

最優秀脚本賞:奥寺佐渡子『国宝』

最優秀撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ『国宝』

最優秀照明賞:中村裕樹『国宝』

最優秀美術賞:種田陽平 下山奈緒『国宝』

最優秀録音賞:白取貢『国宝』

最優秀編集賞:今井剛『国宝』

最優秀音楽賞:原摩利彦『国宝』

最優秀アニメーション作品賞『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

最優秀外国作品賞:『教皇選挙』

取材・文/山崎伸子

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