小学生でも分かる問題にチャレンジ！「9+0×2÷4」→5秒でチャレンジ

今回の問題のように計算問題に0が混入している場合は、あることにだけ気を付ければ計算を簡単にできる可能性があります。

気をつけなければいけない注意点と実際にどのように楽になるのかを振り返っていきましょう。

問題

次の計算をしなさい。
9+0×2÷4

0がある位置を注意深く見てみましょう。

この問題の答えは「9」です。

0が含まれている掛け算や割り算は、計算を簡単に行える可能性があります。

＜0を含む掛け算と割り算＞
・掛け算に0が含まれていると答えは必ず0になる。
a×0=0、0×a=0
・割り算に0が含まれている場合は、0の位置に注意が必要。
0÷a=0
a÷0は計算できない。

今回の問題と「0を含む掛け算と割り算」のポイントを見比べてみると、0は割られる数の位置にあるので計算することができます。

では、問題を解いてみましょう。

9+0×2÷4
=9+0
=9

「0×2÷4」の部分は、0を含む掛け算かつ割られる数が0の割り算となっています。これに気がつくことができれば、あっという間に答えを出すことができますね。

0が割る数の場合は、計算することはできません。0で割る割り算はそもそも答えがないので、計算できないのです。

どうして0では割れないのでしょうか。

例えば、「6÷2=3」という式があったとき、2に何かを掛けて6になる数を探すと3が見つかった、というように計算することができます。しかし、「6÷0=?」という式では、0に何かを掛けて6になる数を探しても、0に何を掛けても0なので答えとなるような数は見つかりません。

6以外のすべての数でもこのことはいえるので、0で割る割り算を計算できない、としているのです。

0を含む計算は比較的簡単かのように見えますが、実はその理屈や仕組みを考えていくと複雑で奥が深いものになっています。

割り算の場合は、0が割る数なのか割られる数なのかにしっかり注意しなければ間違えてしまうので、確認をするようにしましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。

もう一問挑戦！

どこから計算するのが正解？「9−3×2+6」→正しく計算できる？