意外に間違える人が多いかも…？「9−0×8÷9」→正しく計算できる？

今回チャレンジするのは、複数の演算が混じった計算問題です。

とはいえ、出てくる数字はすべて一桁。計算は難しくなさそうですが…。

一見簡単に見えるこの問題、思わぬ落とし穴にはまらないよう注意しながら計算してください。

問題

次の計算をしなさい。
9−0×8÷9

正解は、「9」です。

もし8と答えてしまっていたのなら…あなたは計算上の重要なルールを忘れている可能性があります。

次の「ポイント」で、その重要なルールを確認してみましょう。

今回の問題のポイントは、「掛け算・割り算は、引き算よりも先にすること」です。

この式を式の左から順に計算していくと、答えは8になり、誤答してしまいます。

<間違った計算過程>
9−0×8÷9
=9×8÷9
=72÷9
=8 ←誤答！

この計算が間違いになるのは、次のような計算ルールが存在するからです。

<計算順のルール>
次の順で計算します。

1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

今回の式には( )がないので、最初に計算すべきは掛け算か割り算です。

式には掛け算も割り算も含まれていますが、同じ優先順位の計算がある場合は左から計算するので、「0×8」の掛け算からスタートすることになります。

9−0×8÷9
=9−0÷9

0を含む掛け算「0×8」の答えは当然0になりますね。残りは引き算と割り算です。先に見た通り割り算の方が優先順位が高いので、割り算→引き算の順に計算しましょう。

9−0÷9
=9−0
=9

これで答えが9になりましたね。

複数の演算が含まれている問題では、計算順序によく注意してください。

計算順序を間違えてしまうと、大体の場合は間違った答えが出てしまいます。

・掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先に計算すること
・掛け算と割り算であれば左にある方から先に計算すること

今回の問題にチャレンジした人は、この二つのルールをぜひ覚えておいてくださいね。計算順序のルールを押さえておけば、長い式の計算にも強くなりますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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