大人が意外と忘れている算数「1.2×5/4」→正しく計算できる？

2025.6.26

小学校で習う数には、整数・小数・分数の三つがあります。

今回はその中でも、小数と分数の掛け算について考えてみましょう。

整数の計算に比べると手順が多く、少し複雑に感じるかもしれません。

この問題では、計算のやり方だけでなく、小数と分数の関係をしっかり理解することが大切です。

問題

次の計算をしなさい。
1.2×5/4

異なる種類の数はそのままでは計算できないため、小数か分数のどちらかに揃える必要があります。

解説

答えは小数なら「1.5」、分数なら「3/2」です。

ここでのポイントは、小数→分数、または分数→小数への変換方法を理解することです。

＜小数→分数の変換方法＞
1、分子は小数点を取った数字にする。
2、分母にはまず1を書く。
3、小数点を一番右まで動かした回数分、分母の1の右に0をつける。

例：2.25を分数に直す場合
1、分子は225になる。
2、分母に1を書く。
3、小数点を右に二回動かすので、分母は100になる。
つまり、2.25＝225/100と表すことができます。

では、実際の問題を分数にそろえて計算してみましょう。

小数1.2を手順通りに分数に直すと、12/10になります。
あとは掛け算をするだけです。

1.2×5/4
=12/10×5/4
=60/40
=3/2

今回のように、分子どうし・分母どうしを掛け算したあとに約分してもよいですが、掛け算の前に約分をしておくと計算が楽になります。

次に、小数にそろえて計算する方法も紹介します。ここでは分数→小数の変換がポイントです。

まず、分数5/4を小数に変換します。

5/4=5÷4=1.25

この結果を使って、次のように計算します。

1.2×5/4
=1.2×1.25
=1.5

ただし、この方法を使うときには注意が必要です。それは、「分子÷分母」が割り切れないこともあるという点です。その場合は、小数→分数に直してから計算する方法を選んだ方がスムーズです。

まとめ

算数・数学には、解き方が一つだけという問題のほうが珍しいくらい、いろいろな考え方が存在します。自分にとって分かりやすく、やりやすい方法を見つけてみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事には、複数の解法がある場合もございます。あくまでも一例としてご覧ください。

文・編集（監修）：うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。

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