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大人が意外と間違える「18kmの道のりを時速20kmで走ったら…」→何分かかる?

  • 2025.6.21
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「速さ」の計算をするときに、特に注意が必要なのが「単位変換」です。

算数・数学の中でも「速さ」は苦手意識を持つ人が多い単元のひとつです。その理由の多くは、単位を意識せずに計算を進めてしまい、「何を求めているのか」がわからなくなってしまうことにあります。

今回は、単位変換を意識しながら「速さ」の問題に挑戦してみましょう!

問題

18kmの道のりを時速20kmで走ると、何分かかりますか

ポイントは、「何時間」から「何分」への単位変換です。

解説

この問題では「速さ」が「時速」で与えられており、求めるのは「分」です。つまり、どこかで「時間→分」への単位変換を行う必要がありますね。

その単位変換をどのタイミングで行うかが、この問題のポイントになります。

ここでは、二通りの解き方を紹介します。

解き方1

この問題の正解は「54分」です。

それでは、順を追って解説していきます。

まずは、「18kmの道のりを時速20kmで走る」とき、「何時間かかるのか」を求めましょう。

「時速20km」とは、「1時間で20km進む速さ」という意味です。つまり、20kmの道のりなら1時間かかります。(20km÷20km/h=1時間)

同じ速さで40kmなら2時間(40÷20=2)、60kmなら3時間(60÷20=3)です。

このように、「道のり÷速さ」でかかる時間が求められることが分かります。

したがって今回の計算は、

18÷20=0.9

つまり、0.9時間かかるということになります。

ここからが重要なポイントです。
この「0.9時間」を「分」に変換していきましょう。

1時間=60分ですから、
0.9時間=0.9×60=54分

したがって、答えは「54分」になります。

解き方2

答えはすでに出ましたが、別の方法でも考えてみましょう。

ここでの違いは、「時間→分」への単位変換をいつ行うかという点です。

解き方1では最後に単位変換をしましたが、今回ははじめに速さを分速に変換してから考えます。

時速20kmというのは「1時間に20km進む速さ」です。1時間=60分なので、1分で進める距離はその1/60になります。つまり、

20km÷60=1/3km

1分間に1/3km進める、ということになり、分速は「1/3km」になります。

1分で1/3km進むなら、3分で1km。18km進むには、「18×3=54分」かかることになります。

最初に単位を変換しておくことで、途中で計算の目的を見失わずに済むのもこの方法の利点です。

どちらの方法でも、分数や小数の計算が必要になるため、正確に処理することが大切です。どちらの解き方が分かりやすいと感じましたか?

まとめ

「速さ」の計算で間違いが起きやすいのは、数字の操作に気を取られてしまい、「今、何を求めているのか」があいまいになってしまうからです。

「時間」で考えているのか、「分」で考えているのか。
単位を意識するだけで、ミスはぐっと減らせるはずです。

もし間違えてしまった方は、ぜひ今回のポイントを意識して学び直してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法が存在する場合があります。ここで紹介するのはあくまで一例であることをご了承ください。



文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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