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大人が意外と解けない数学「2つのサイコロを同時に投げる」→ともに6の目が出る確率は?

  • 2025.6.21
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「降水確率」や「宝くじが当たる確率」など、日常生活では「確率」という言葉を見かけることがあります。

これは数学的にはどのような意味になるか、正しく理解できているでしょうか。

問題に挑戦し、確認をしてみましょう。

問題

2つのサイコロを同時に投げて、共に6の目が出る確率を求めなさい。
サイコロの出る目の確率は、同様に確からしいとする。

「同様に確からしい」というのは、1から6までの目が等しく出るということです。

正しい答えを求めることができるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「1/36」です。

どのように考えるのか順に解説をします。

まず、「1つのサイコロを投げて、6の目が出る確率」は簡単に分かりますね。
サイコロには、1から6までの6つの面があるので、確率は「1/6」です。

では、2つのサイコロを同時に投げるとき、目の出方は全部で何通りあるのでしょうか。
「1つのサイコロで6通りだから、2つのサイコロで6+6=12通り」と考えるのは間違いです。

目の出方は
6×6=36通り
あります。

2つのサイコロはそれぞれ区別して考えるので、目の出方をすべて書き出すと以下の通りです。

(1,1) (1,2) (1,3) (1,4) (1,5) (1,6)
(2,1) (2,2) (2,3) (2,4) (2,5) (2,6)
(3,1) (3,2) (3,3) (3,4) (3,5) (3,6)
(4,1) (4,2) (4,3) (4,4) (4,5) (4,6)
(5,1) (5,2) (5,3) (5,4) (5,5) (5,6)
(6,1) (6,2) (6,3) (6,4) (6,5) (6,6)

※(1,2)は、1つ目のサイコロは1、2つ目のサイコロは2が出たという意味です。

上記のうち、「共に6の目が出る」のは(6,6)の1通りです。

したがって、今回の問題の答えは「1/36」となります。

確率の問題は、「すべての場合の数を正しく数え上げる」ことが大切です。

まとめ

確率は、日常生活でもよく利用する考え方です。

きちんと数式を交えて考えることで、正しい確率を求めるようにしましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例としての紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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