「神ドラマ」「令和っぽい」最終回までスマホにカンペ！“やる気のない教師”の学園モノ、放送終了後に多くの反響

広瀬アリスが主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ『なんで私が神説教』（毎週土曜よる9時）の最終回が、6月14日に放送された。
生徒の脇坂（萩原護）が静（広瀬アリス）を陥れようと画策し、森口（伊藤淳史）が作成した「強制退学者リスト」が外部に漏えい。それにより、学園には保護者や報道関係者から説明を求める問い合わせが殺到する事態に。
これまで誠実に生徒と向き合い、自らの言葉で思いを伝えてきた静が、生徒たちの前でどのような言葉を発するのか――。
最終回では、静による“神説教”に大きな注目が集まった。

生徒・脇坂と森口先生の心の闇が浮き彫りに！

理事長（ダンカン）は姿をくらまし、校長の京子（木村佳乃）は覚悟を決めて対応に臨むものの、過労がたたって倒れてしまい、予定されていた全校集会は中止に。これにより、名新学園はやむを得ず休校措置をとることとなった。

そんな混乱の中で、脇坂と森口が抱える心の闇が次第に明らかになっていく。森口は、いじめを理由に家庭環境に問題を抱える生徒を差別しており、一方の脇坂は、親からの無関心という環境の中で、過剰な承認欲求を抱くようになってしまっていたのだった。

森口の過去が明らかになると、SNSには「過去に辛いことがあったんだね…」「かわいそうな過去を持つというか、共感せざるを得ない部分がある」「みんな最初からヤバい訳じゃない。色々理不尽なことがあって歪む」など、さまざまな意見が寄せられた。
また、校長が森口に向けた「信頼されない人間に成功はない」という言葉は、多くの視聴者の心に深く刺さるものだった。

“浦見先生”渡辺翔太の言葉に感動の声続出！

退学処分となった宮沢（吉田晴登）と偶然再会した静は、「みんな先生の言葉を待っている」と声をかけられる。その言葉どおり、休校期間中にもかかわらず、2年10組の生徒全員が静のもとに集まってきた。
生徒たちのその熱い思いを受け取った静は、新庄（小手伸也）に対し、全校集会の開催を提案。静の思いに共感した浦見（渡辺翔太／Snow Man）や聖羅（岡崎紗絵）が賛同し、大口（野呂佳代）も開催を強く後押ししたことで、翌日、全校集会が開かれる運びとなった。

これまで静と行動をともにしてきた浦見は、「きっとうまくいきますよ」と静を励ます。重苦しい状況の中、「何を根拠に…」と不安をにじませる静に対し、「僕は信じたいものを信じたいだけです」と答える浦見。その言葉に対してSNS上では、「この言葉、沁みるよ」「私にも刺さった」「一見ポンコツだけど実は一番人を信頼する、愛のかたまりな人だ」など、感動のコメントが相次いで寄せられていた。

静の神説教に生徒たちの反応は…

全校集会の場で、新庄は「強制退学者リスト」の存在を正直に認めて謝罪した。そのリストは森口が作成したものだと説明しつつ、実際に実行に移そうとした責任は自分にあると生徒たちに明かした。
それを受け、脇坂が動画を撮影しながら「他の教師も同じ罪だ」と騒ぎ始める。すると静がステージに上がり、脇坂に向かって「これから私が話すことをノーカットで拡散しなさい！」と強い口調で告げた。

手元に置いたスマホのカンペを確認しながら、静はゆっくりと語り出す。確証や根拠の乏しい情報があふれる中で、どのように真実を見極めるのかという問いに対して、「…信頼です。信頼とは人と人が互いに築き上げた“信じたい”という感情、だと私は思う。情報じゃなく人間を見るの！」と力強く訴える。さらに、「信頼関係があると思っている」と、生徒たちとの絆を実感していることを述べ、「理由も根拠もないけど、私たち教師を信じてほしい」と真っすぐに語りかけた。その言葉は、生徒たちの心にしっかりと届いていた。

SNSでは「ほんとに大事なことだなぁ…って」「熱かった」「自分の気持ちを伝えることはとても勇気が必要なことだけど、だからこそお互いに信頼を築くことができるんだろうな」と、静が築き上げてきた生徒との信頼関係が感じられる展開に反響が多数寄せられていた。また、先の浦見の言葉も「浦見先生の言葉が静先生の最後の神説教に繋がったのかなぁ」「浦見先生の言葉で全てがつながった」と話題を集めた。

やる気ゼロで始めた教師だったが、さまざまな問題に「なんで私が…」と向き合うなかで、徐々にやりがいを感じられるようになった静。時に彼女の立場で、時に生徒たちの立場で、視聴者も考えさせられた本作。

最終話終了後には、「沢山考えさせられたし、沢山スカッとした」「教師が聖人ではなくて、最初はやる気が無かったりで、学園ドラマの教師としては新鮮で好きだったな」「本当に神ドラマでした！」「説教の仕方が令和っポイ感じでよかった」と反響が集まっていた。

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日本テレビ系 土曜ドラマ『なんで私が神説教』毎週土曜よる9時

ライター：小松加奈
ライター／編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー／レビュー／コラム記事などを手掛ける。