睡眠の悩みは“植物”で解決？快眠をサポートする観葉植物おすすめ7

科学的な裏付けも!? 自然の力を借りて、ベッドルームをより快適な空間に！

イギリスの慈善団体、メンタルヘルス財団によると、十分な睡眠がとれていない成人は、イギリスではおよそ5人に1人にのぼるという。あなたも睡眠不足に悩むひとりだというなら、きっとすでにいろいろな方法を試しているはず。

ただ、もし観葉植物に頼ってみたことがないのなら、ぜひその力も取り入れてみて。植物には、リラックス効果や空気の浄化作用など、安眠を促してくれるさまざまなメリットがある。

ここでは、観葉植物がもたらす3つの効果と、快眠を助けてくれる7種類の観葉植物を紹介する。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

From Women's Health UK

【効果1】空気の質を改善

イギリスの家具ブランド、ハモンズのインテリア・スタイリスト、メリッサ・デナムさんは、「多くの植物は夜間に酸素を放出するため、空気の質を改善することになります」と話す。過去の研究でも、室内に置いた植物が、睡眠の質に影響を及ぼす汚染物質の減少と関連しているとの結果が示されている。

また、ポルトガルで発表されたある研究結果によれば、二酸化炭素の濃度が高い部屋では就寝中に何度も目が覚めてしまうことが増え、睡眠の質が低下することがわかったという。

デナムさんはさらに、「植物は湿度を調節する役割も果たします。ベッドルームをより健康的で、リラックスできる空間にしてくれます」と述べている。

「人は生まれつき、自然との結びつきを求める。そのため、緑に安らぎを感じる」とする「バイオフィリア仮説」について、聞いたことがある人もいるのでは？

これまでの研究でも、室内に植物があると「副交感神経の活動が活発な状態（休息・消化モード）になり、心拍数が低下し、穏やかな気分になる」との結果が示されている。こうしたことはいずれも、よりよい睡眠を促してくれる。

デナムさんは、「植物のなかには、心を落ち着かせる香りを発散しているものがあり、それらはさらに、リラクセーションや入眠を助けてくれます」と話す。

植物の一部が穏やかな鎮静作用を持つ香りを発散していることは、過去の研究でも報告されている。気分を高めたり、落ち着きをもたらしたりするのに最も効果的なのは、植物が生成する香りだという。

ここからは、特に安眠を促すといわれている7つの観葉植物を紹介する。

空気を浄化し、酸素を放出するこの植物は、安眠を助けてくれる。コンパクトなサイズで、ベッドサイドテーブルに置くのにも最適。また、日当たりの良い場所でも日陰でもよく育ち、手入れが簡単なことも嬉しいポイント。水やりは土が乾いてから、2～3週間に1度の頻度でOK。

その香りが安眠を促すことで知られるラベンダー。天然の“弛緩（しかん）薬”ともいえるこの植物は、リラクセーションや、眠りにつく準備を整える手助けをしてくれる。1日あたり少なくとも8時間は日光に当たることが必要とされることから、日当たりの良い窓際に置くのがおすすめ。

丈夫で手入れが簡単なこの植物には、空気の質を改善する効果がある。清潔感がある外見と、さわやかなその香りは、リラックスできる部屋のインテリアとしてもぴったり。水やりは、暖かい季節は2～3週間に1度、冬はそれより少ない頻度で十分。

アメリカ航空宇宙局（NASA）が発表した研究結果によると、空気中の有害物質を除去するのに最も効果的な観葉植物だと考えられるというオリヅルラン。鉢に植えるとその長い葉が映えるこの植物は、間接光でもよく育つ。

特に空気を浄化する効果があることで知られるアグラオネマは、リョクチク（緑竹）とも呼ばれる。強い光を好まないため、自然光が限られるベッドルームでもよく育つのが特徴。ただし、水のやりすぎには注意が必要。

花を咲かせるこの観葉植物には、空気の浄化のほか、空間を加湿する効果もある。明るい間接光を好むピースリリーは湿度の調節にも役立ち、ベッドルームをより睡眠に適した空間にしてくれる。ただ、ペットがいる家には適していない場合もあるので要注意。水やりは、ある程度の間隔をあけて。

広さに関わらず、どんなベッドルームにも適した植物。空気を浄化し、睡眠の質を高めてくれる。適度な光と、ある程度の湿度を好むこのつる植物には、葉に定期的に霧吹きをする必要がある。ただし、水のやりすぎには注意すること。