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再ブレイク“確定”か 11年ぶりに"朝ドラ女優"が地上波ドラマへ…変わらぬ"透明感" に視聴者クギ付け

  • 2025.5.2

11年ぶりに民放ドラマに復帰した俳優、のん。視聴者から大きな注目を集めたが、のんの魅力について改めて迫る。

のんが4月27日放送のTBS系 日曜劇場『キャスター』第3話に出演した。のんが演じるのは帝都大学の研究員・篠宮楓。新たな万能細胞・iL細胞を発表したが、SNSでは不正疑惑が囁かれるように……。

2014年以来11年ぶりとなるのんの民放ドラマ出演に、ネット上で大きな盛り上がりを見せた。まず視聴者を驚かせたのはのんの「変わらなさ」だ。

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日曜劇場『キャスター』第3話より (C)TBS

着実に積み重ねられていったキャリア

のんは2012年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキとして出演。作中でアキが口にしていた「じぇじぇじぇ」は2013年の新語・流行語大賞を受賞した。

2016年7月から女優・創作あーちすと“のん”として活動するように。確かに民放ドラマからは遠のいていたが、映画・配信ドラマでは活躍を見せている。

2016年公開の映画『この世界の片隅に』で主人公・すずの声を担当。初のアニメ主演を果たしたが、この作品で第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞、第31回高崎映画祭ホリゾント賞、2016年全国英連賞女優賞を受賞。制作チームは第65回菊池寛賞を受賞し、名実ともに多くの人から支持される作品となった。

他にも、映画では『私をくいとめて』、『さかなのこ』、『私にふさわしいホテル』などでは主演を務め、『ミライさん』、『幸せカナコの殺し屋生活』といったWEBドラマにも出演している。決して彼女は立ち止まらず、良質な作品に出演し続けてきた。

『新幹線大爆破』での熱演

4月23日からNetflixにて配信がスタートした『新幹線大爆破』でもその存在感を発揮している。

爆弾が仕掛けられた東北新幹線「はやぶさ60号」。その爆弾は時速100kmを下回ると爆発する。犯人の爆弾解除の条件として1000億円を要求。爆発を回避すべく、新幹線の車掌・高市(草彅剛)らを中心とした乗務員、JR東日本新幹線総合指揮所はさまざまな作戦を立てるが……。

のんが演じるのは運転士・松本千花。爆発物が仕掛けられた“はやぶさ60号”にも、もちろん運転士として乗車していた。高市らが乗客たちを救うために奔走し続けるが、もし松本がスピードを100km以下まで落とせばすべてが水の泡となる。

観ているだけでも感じてしまう荷の重さ。爆発物が仕掛けられていると知り、取り乱す乗客たちを落ち着かせようとする車掌たちも大変だが、何百人という乗客の命を彼女が背負っていると思うと……。

途中、落ち着きを欠く場面もあるが、自身の役割を果たすために運転席に座り続ける松本。

セリフは多くない。それでも、彼女から感じられるのは使命感と、意地、そして押し隠した不安だ。その場から動くこともできない、周りに人はいない、自分との戦い。それはひとりの表現者としての、のんの姿と重なる部分もあるのではないだろうか。

改めて期待したい、「女優・のん」

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日曜劇場『キャスター』第3話より (C)TBS

11年ぶりに民放ドラマに出演した彼女に寄せられた声はさまざまだ。

その中でも多かったのは、以前と変わらない姿だということと、“透明感”だ。“純粋でにごりのないさま”を現す言葉だが、『あまちゃん』から数えて13年。それだけの年数を重ねる中で“純粋”なままでい続けるのは困難だ。

ならばのんはなぜ透明感があると言われるのか。それは彼女に揺るがない“のん”としての芯があるからだろう。どのようなことが起こったとしても、譲れない己が自分の中にいることは人としてとても強い。それは、誰にも汚されるものではないからだ。

そんな女優の演技が人を惹きつけないはずがない。のんの中にある芯は、そのまま演じる役柄の芯になる。揺るがない“何か”を持っている人というのは作品の中でも光る。

彼女自身、30代となり大人の女性として演じられる幅も広がっている。『キャスター』ではゲスト出演となったが、今後、のんが再びドラマの真ん中に立つときにどのような役柄を見せてくれるか、楽しみにしたい。


TBS系 日曜劇場『キャスター』 毎週日曜よる9:00~

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがだいたいご機嫌。