管理栄養士のともゆみです。ついこの間、スーパーで新玉ねぎを見かけました。水分が多くて瑞々しくジューシーな新玉ねぎは、春しか出回らない貴重な食材。今日はそんな新玉ねぎを、電子レンジに丸ごとかけてトロトロにしちゃいます。レシピ元はYouTubeチャンネル『食事処さくらの料理教室』。さっぱりしたみそだれをかけて、旬のおいしさを味わいます♪
YouTubeチャンネル『食事処さくらの料理教室』は、「毎日の料理を、人生の愉しみに」をテーマに料理を紹介しているチャンネルです。元フレンチの料理人だけあって、プロならではのコツがちりばめられています。丁寧な話し方とわかりやすい説明で、見た人が作りやすい動画となっています。紹介されている料理は普通の家庭料理が多いですね。
「新玉ねぎのレンジ蒸し」の材料と作り方
【材料】(2人分)
新玉ねぎ…2個
〈たれ〉
みりん…大さじ2
みそ…大さじ2
白いりゴマ…3つまみくらい
【作り方】
1. 新玉ねぎは頭と尻の部分を切り、皮を剥きます。
2. 1個ずつ丸ごとラップに包んで耐熱皿にのせ、600Wの電子レンジで4分加熱します。
3. 上下をひっくり返して、皿を180度回転させて、さらに4分加熱します。
4. 爪楊枝を刺して、やわらかくなっているか確認します。硬ければ様子を見ながら追加で加熱します。今回は十分にやわらかくなっていたので追加しませんでした。
5. 熱々のままアルミホイルに1個ずつ包みます。8分放置して余熱で火を通します。
6. たれを作ります。耐熱容器にみりんを入れて600Wの電子レンジで30秒加熱します。子どもが食べる場合はアルコールを完全に飛ばすため、45秒ほど加熱します。今回は45秒加熱しました。
7. 6にみそを入れて混ぜます。白ゴマを入れてさらに混ぜます。
8. 5の新玉ねぎを皿に盛り付け、7のたれをかけたら出来上がりです。
とろっとろで甘~い
箸がスーッと入り、とろとろでやわらかいのがわかります。いただきます!
おー甘~い。濃厚な甘味と玉ねぎの旨味、そして瑞々しくジューシーさを感じます。熱々でやわらかくとろっとろ、とってもおいしいです。みそだれはみりんを使ったすっきりとした甘さで玉ねぎの甘さを引き立てています。玉ねぎを存分に味わえる料理なので素材そのものの味を堪能できますね。あっという間に1個食べられちゃいます。
新玉ねぎについて
新玉ねぎは3月から4月頃が旬の、いわゆる「新もの」で、種類に関わらず収穫後にすぐに出荷される玉ねぎの総称です。
一般的な玉ねぎは「黄玉ねぎ」と呼ばれ、収穫後に乾燥・貯蔵してから出荷されますが、新玉ねぎは収穫してからすぐに市場に出回るため、皮が薄くて水分が多くやわらかいのが特徴です。貯蔵の黄玉ねぎよりも辛味が少なくて甘味もあり、生食に適しています。新玉ねぎは傷みやすいので、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに食べ切るようにします。
新玉ねぎ、玉ねぎともに、生で食べたときに感じる辛味は硫化アリルによるもの。抗酸化作用があり、ビタミンB1と結合すると、疲労回復に役立ちます。ただし、硫化アリルは熱に弱く、加熱すると揮発、分解されるので、硫化アリルによる健康効果はなくなりますが、独特の辛味もなくなるため、玉ねぎがもつ糖類の甘味が引き立ち、甘く感じるようになります。
とろっとろになった新玉ねぎは、甘くて食べやすく、1個や2個はぺろんと食べられます。電子レンジにかけるだけなので、とっても簡単。今の季節にしか食べられないので、ぜひやってみてくださいね。
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版