1. トップ
  2. クイズ
  3. 繰り下がりの計算を回避する方法は?!「6000−3693」→暗算できる?

繰り下がりの計算を回避する方法は?!「6000−3693」→暗算できる?

  • 2025.3.18
undefined

桁の大きな数の引き算は、どのようにしますか。筆算をしたり、スマホで計算したりするのではないでしょうか。

この記事では、繰り下がりのある引き算を簡単にするテクニックを紹介します。やり方は簡単なので、ぜひ練習してみてください。

問題

次の計算をしなさい。
6000−3693

「四桁−四桁」の計算です。繰り下がりに注意して計算しましょう。

まずは、自分自身で答えを出してみてくださいね!

解説

今回の問題の答えは「2307」です。

ここでは、次のように工夫して計算をします。

(1)6000を5999と1に分ける(6000=5999+1)
(2)5999から3693を引く(5999−3693=2306)
(3)2316と1を足す(2306+1=2307)

元の計算は、「6000から引く」という計算でしたが、それを「5999と1」に分けました。

6000というキリの良い数なので、引き算がしやすいと思いきや、すべての桁で繰り下がりが出てきてしまいます。

そこで、5999を作ることで「5999−3693」の計算は繰り下がりがなく、引き算することが可能になりました。

それぞれの桁を引き算しましょう。

(千の位)5−3=2
(百の位)9−6=3
(十の位)9−9=0
(一の位)9−3=6
よって、5999−3693=2306

始めに「1」を分けたので、最後にその「1」を戻しましょう。

したがって、2306+1=2307となり、「2307」が答えです。

このように、5999を作ることで、繰り下がりがなく、答えを出すことができましたね。

数学的な式変形

この計算の工夫は、数学的には次のような式の変形を行なっていることになります。

  6000−3693
=5999+1−3693
=5999−3693+1
=2306+1
=2307

まず、「6000」を「5999+1」にしています。そのあと、計算の順序を入れ替えています。

まとめ

6000というキリの良い数なので計算がしやすいと思いきや、繰り下がりがあるため、間違えやすくなります。

そこで、繰り下がりをしなくても答えが出せるように変換をしました。

慣れてくると暗算でも答えが出せるようになるはずです。ぜひ繰り返し練習しましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


類似問題に挑戦!

工夫して10秒で計算してみて!「811−786」→暗算できる?
工夫して10秒で計算してみて!「811−786」→暗算できる?