中学数学の始めに「負の数」を学習します。これは小学校の算数ではなかったものです。
基本的な計算規則は小学校で学習したものと同じですが、新たに負の数の規則に注意しなければいけません。
負の数を含んだ計算問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
8+3×(-2)
負の数に気をつけて、計算を行いましょう。
解説
今回の問題の答えは「2」です。
また、途中の計算式は次のようになります。
8+3×(−2)
=8+(−6)
=2
計算のポイントを順に確認していきましょう。
まず、四則(足し算・引き算・掛け算・割り算)が混じった計算は、次の順に計算しなければなりません。
(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算
そのため、今回の問題では、「3×(-2)」から計算します。
負の数を含んだ掛け算では、符号と数字を分けて考えることが可能です。
符号(プラス・マイナス)の規則は以下のようになります。
(+)×(+)=(+)
(+)×(−)=(−)
(−)×(+)=(−)
(−)×(−)=(+)
今回の計算「3×(−2)」では次のように考えます。
数字:3×2=6
符号:(+)×(−)=(−)
よって、3×(−2)=−6
掛け算部分を計算したことによって、元の計算は「8+(−6)」となりました。
したがって、
8+(−6)=+2
となり、答えは「2」です。
まとめ
負の数は中学校で学習しますが、基本的な計算規則は小学校で学習しているものと同様です。
忘れていた方は、ぜひ復習をしましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」